第706話
木嶋は、
「どこかの区間で、【繰り上げスタート】があっても、全チームが、完走するよ!」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「それは、あり得ますよね!【繰り上げスタート】が、ない方がいいですからね。【箱根駅伝】は、ありますか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「【箱根駅伝】は、一つの区間距離は長く、《アップダウン》もあるから、キツイよ。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「そんなに、《アップダウン》があるんですね。各大会ごとに、《走るコース》に、《メリハリ》をつけているんですね!分かりました。」木嶋に話しながら、頷いていた。
3位の《ランナー》が
、必死になって、前にいる《ランナー》を追いかけていた。
先ほどまで、少し•••《タイム》が縮まったように見えたが、差が開き始めていた。
「かれんさん、《トップ》の《ランナー》と、3位の《ランナー》との《タイム差》が、開き始めたよ。」木嶋は、かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「なぜ?3位で走っている《ランナー》の《タイム》が、落ちてしまったのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「追いかけていた《ランナー》が、疲れが出て、思うように•••脚力がなくなってしまったんじゃないのかな?」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「やっぱり、追いかける方が辛いのですね!」木嶋に話していた。
木嶋は、
「前に、《ランナー》がいても、最後に余力があるか?ないか?の差が出てしまったね!」かれんさんに告げた。
《実況アナウンサー》が•••
「《トップ》の《ランナー》が、間もなく•••第3中継所に、入って来ます。先ほどと同じチームです。今、《襷》を渡しました。《ランナー》が倒れました。全力を出し切ったみたいです。控えの《ランナー》が、抱きかかえて行きます。続いて•••2位の《ランナー》です。ここまで、粘っていましたが、少し疲れたのでしょうか?「《トップ》から、遅れて•••50秒が経過しています。もうすぐ、【リレーゾーン】です。今、渡りました。1分10秒差に開きました。」
木嶋は、
「《トップ》の《ランナー》が強かったね!前の区間から、更に•••引き離したよ。」かれんさんにボヤいていた。
かれんさんは、
「1分10秒差•••どうなりますかね〜?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「この区間で、離すか•••縮まるかだね!それによっては、【優勝】が見えてくるよ!」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「2位の《ランナー》に頑張ってもらいたいですね。」木嶋に告げた。
「そうだね。頑張ってもらいましょう。そう言えば、3位の《ランナー》が、まだ、【リレーゾーン】に来ないね!2位との差が開いてしまったかな?」内心、不安になっていた。
《実況アナウンサー》が•••
「3位の《ランナー》が、【リレーゾーン】に入って来ました。」
木嶋は、映像を見て•••
【ホッと】したのであった。