第701話
かれんさんは、
「残り100㍍を切るとキツいのですね!」頷いていた。
《トップ》の《ランナー》が通過してから、すでに•••2分が経過していた。
木嶋は、
「《トップ》が通過してから、2分が経ったのか•••。3位グループの逆転は難しい。あとの楽しみは、《シード権》争いか!」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「《トップ》と、2分も離れてしまうと、追いかけるのは、厳しいですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「厳しいね。よほど、走力が高くないとね。」かれんさんに答えていた。
中継が、2号車に切り替わった。
「おっ•••中継が替わった。順位争いに変化が起きそうだ。」木嶋は、かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「中継が、切り替わると、何か•••?起きるのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「注目の《ランナー》が走っていたりすれば、中継が入るね。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「木嶋さんのいる会社は、【ニューイヤー駅伝】を目指さないのですか?」ふとした疑問を、木嶋に投げかけていた。
木嶋は、
「確かに、【ニューイヤー駅伝】に出るのは、会社の宣伝になるからね。ただ、どんなに、自分が頑張っても、《ランナー》が集まり、支援して頂けるなら、《チャレンジ》したいなと思っているよ!」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「木嶋さん自身で、《スカウト》しないのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「一流の《トップランナー》を《スカウト》するのは、難しいね。大体が、就活で決まってしまうね。全くの無名の《ランナー》を、1から育てるのもいいと思うよ。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「《トップランナー》を、《スカウト》するのは、それだけ•••難しいのですね!」納得していた。
木嶋は、
「正月休みが終わったら、会社に働きかけをしてみるね。その代わり、結果を出さないと行けないと言う《プレッシャー》に、打ち勝たないとね!」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「私に、出来ることがあれば、いつでも言って下さい。力になりますよ。」木嶋に支援を申し出た。
木嶋は、かれんさんの申し出に•••
「ありがとうございます。」かれんさんに頭を下げていた。
5位グループも、残り50㍍。
たくさんの《ランナー》が、《リレーゾーン》に出ていた。
かれんさんは、
「各チームの《ランナー》が、《リレーゾーン》に出て来ましたね!襷の受け渡しに、間違いなどは、ないのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「《リレーゾーン》の少し前に、《スタッフ》が、拡声器で、どこのチームと伝えているよ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「それなら、間違いはありませんね。襷を落としても、拾い直せば問題もありませんよね!」
「襷は、1度受け取れば問題ないよ!」木嶋は、かれんさんに告げたのであった。