第699話
木嶋は、
「この後も、長い区間が続くので、かなりの順位の変動がありますよ。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「なぜ?順位の変動が判るのですか?」ふとした疑問を感じていた。
木嶋は、
「この【ニューイヤー駅伝】に登録されている《ランナー》全員が、同じ走力とは限らない。個人の《持ちタイム》も、重要な要素になってくるからね。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「個人の《持ちタイム》が重要なんですね。どこのチームも、走力が高い《ランナー》を起用するのですか•••?」
木嶋は、
「そうです。どこのチームの《ランナー》全員が•••一番になりたいのですからね。かれんさんも、そうじゃあないですか?」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「もちろんです。私は、はるかさんから•••木嶋さんを奪い取りたいです。」木嶋に決意を述べていた。
木嶋は、
「おぉ〜怖い、怖い。女の戦争が勃発かな?」苦笑いを浮かべていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、駅伝で有名大会は•••ありますか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「駅弁?そうだね•••どこのが、有名なんだろうね?」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、《駅弁》じゃなくて•••《駅伝》ですよ!私の話したことを、聴いていなかったのですか?」木嶋を睨みつけていた。
木嶋は、
「真面目に聞いていたよ。《チョット》•••かれんさんに、トボけてみました。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「木嶋さんの意地悪。」プイと、顔を右横に向けた。
木嶋は、
「ごめんね。ご機嫌を直して下さい。《駅伝》で、一番歴史の古い大会は、【箱根駅伝】だね。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「【箱根駅伝】ですか•••?」
「そうです。通称【箱根】と呼ばれています。日本の《トップランナー》も、数多く輩出しています。」かれんさんに答えたのだ。
かれんさんは、
「そんなに、たくさんの《トップランナー》が出ているのですか?それは、いつ開催されるのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「明日あります。」
「えっ•••明日ですか?」かれんさんが、木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「毎年•••1月2日、3日です。それは、変わりません。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「毎年、その日にちに開催するのですか?」
「今、観ている【ニューイヤー駅伝】も、変わりません。」木嶋は、かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「そうですよね•••【ニューイヤー駅伝】と名前がついているので、元日に開催しないと、意味がないですよね?」木嶋に話しつつ、納得していた。
木嶋は、
「三が日、駅伝三昧です。それが終わってしまうと、《ため息》が出てしまいます。」かれんさんに話したのであった。