表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
698/968

第698話

《第2区》のトップ争いを制したのは、2位でたすきリレーしたチームであった。

かれんさんは、

「木嶋さん、最初に•••《トップ》で通過してチームは、2位の選手でしたよ。」木嶋に伝えた。

木嶋は、

「自分の予想と、随分ずいぶん違うかな!」苦笑いをしていた。

かれんさんは、

「木嶋さんが、予想していたチームは、何処どこだったのですか?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「襷リレーしたときの《タイム差》を考えたら、そのまま逃げ切れると、思っていたんだ。」かれんさんに答えていた。

かれんさんは、

「私は、どうなるのかな?と•••興味本位きょうみほんいで観ていて、何となくですが、そう感じたのです。」木嶋に話していた。

木嶋は、

結果論けっかろんになってしまうが、《トップ》で通過したチームに余力よりょくがあったんだね。選手の表情を見ていれば、分かったかも知れないね。」かれんさんに伝えたのである。

3位争いも、熾烈しれつきわめていた。

10人の集団になり、牽制けんせいしている。

残り•••1㌔。

集団の先頭にいた選手が、ここぞとばかりに•••《ラストスパート》を掛けた。

それと同時に、左横ひだりよこ並走へいそうしていた《ランナー》も、前に出て行った。

かれんさんは、

「木嶋さん、2人の《ランナー》が•••《ラストスパート》を掛けましたね。後ろにいる《ランナー》がついて来ませんね?どうしたのでしょうか?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

画面上がめんじょうでしか判断出来ないが、後続こうぞくの《ランナー》の人たちは、前を追いかけたときに、《スタミナ》を使い切ってしまったと思います。」かれんさんに告げた。

かれんさんは、

「やはり、前の《ランナー》に追いつくのに、かなりの消耗しょうもうしたのですね?」

「自分も、同じ場所にいたら•••追いつくことに、全力をかたむけてしまうよ。」木嶋は、かれんさんに話したのである。

かれんさんは、

「これが、《レース》の駆け引きなのですね。」思わず、納得していた。

5位争いも、8人から•••3人になった。

木嶋は、

「5位争いも、面白くなりそうだね。」かれんさんに呟いていた。

かれんさんは、

入賞にゅうしょうとかは、あるのですか?」木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「入賞は、8位までだよ。《シード権》もあります。」かれんさんに答えていた。

かれんさんは、

「木嶋さん、《シード権》って•••何ですか?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「《シード権》は、予選会よせんかい免除めんじょされることです。」かれんさんに答えたのだ。

かれんさんは、

「《予選会》ですか?」不思議な表情で、木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「《予選会》と言うのは、各地区かくちくであり、そこの上位じょういなんチームが、この大会に出場することが出来ます。」かれんさんに伝えた。

かれんさんは、

「各地区ごとで、出場出来るチームは、違うのですか?」

「各地区ごとで、違います。東日本地区は、一番枠いちばんわくが多いよ。」木嶋は、かれんさんに伝えた。

かれんさんは、

「東日本地区が、出場出来るチームが多いんだ•••。みんな必死になるのですね!分かるような気がします。」頷いたのであった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ