第691話
木嶋は、
「自分が、《プレゼント》した物を、大切に使って頂けると、嬉しいね!かれんさん、かなり•••気に入っているみたいだね!」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「私は、【G-shock】に、憧れがあり、いつかは、彼氏に《プレゼント》して貰いたいと思っていたので、現実になって、嬉しくて•••なかなか、使いたくても、使えずにいました。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「自分は、《バブル》の絶頂期に、最初の【G-shock】を購入したんだ。その当時は、流行るなんて考えていなかった。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「そのあとは、どうなったのですか?」
「時代の波に乗ったみたいで、【G-shock】でも、高級な物は•••たくさん、売れたみたいだよ。自分が、使っているのは•••安物だよ。」木嶋は、苦笑いをしながら、かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「《バブル》の絶頂期ですか•••!私は、まだ、小学生でしたから、どんな物が、流行ったのか•••解りません!木嶋さん、判る範囲で教えて下さい。」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「そのときは、何(何に)を作っても売れる。それが、高価な商品なら、とにかく売れていた。会社の上司の言葉は•••《お化け》だから、いつ終わるか?分からないぞ•••と言われたのは、覚えているよ。」かれんさんに告げたのである。
かれんさんは、
「《お化け》ですか?その表現が、【ピッタリ】と当て嵌りますね。現実的なことになりますが、本当に•••《お化け》は、存在するんですかね?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「どうなんだろうね!【ゴーストバスターズ】と言う映画はあったよ。実際は、いるかも知れないし•••いないかも知れない!こればかりは、解りません!それこそ、《ドラえもん》の秘密道具があれば、解明することが、出来るのにね!」ため息をつきながら、かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「《ドラえもん》の【秘密道具】ですか?私も、あれば利用してみたいですね。」木嶋に話していた。
【ドラえもん】とは•••
22世紀の世界から、《タイムマシン》に乗って、20世紀に来た《猫型ロボット》である。
その道具を使って、1人の運命を変えて行く。
実際、《ドラえもん》が、現実の世界にいたら、戦争など、争いのない•••平和な世の中になっていた可能性も否定は出来ないと思う。
科学が、飛躍的な進歩をしても、そこまでは、追いついていないのが、現状である。
木嶋は、
「でもね•••。結果が、判ってしまうと、つまらない。運命があるならば、それを乗り越える努力も、必要だと思うよ。」
「私も、木嶋さんの意見に賛成です。過去を変えることは、出来ませんが•••明日を、夢見ることは
出来ますよね!」かれんさんは、木嶋に同意を求めていた。
木嶋は、頷いていた。