第690話
翌朝•••
木嶋が、目を覚ました。
隣りにいるはずの•••かれんさんがいない!
「あれっ、かれんさんが、いない•••!一足先に、起きたんだな!」思わず、納得していた。
部屋のドアを開けると、かれんさんが、可愛い•••《エプロン》をしながら、新年を迎える用意をしていた。
「これで、OKですね。あとは、木嶋さんを起こしに行かないと•••。」一人で呟いていた。
木嶋は、
「かれんさん、こちらに来るぞ!布団に入ろう!」大急ぎで、《ベッド》に戻った。
かれんさんは、木嶋が狸寝入りをしてことに、まだ、気づいていない。
「木嶋さん、朝ですよ!起きて下さい。」優しく声を掛けた。
木嶋は、
「かれんさん、食べちゃうぞ!」夢を見ているかのように、応えていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、私のことを食べてしまうだなんて•••どんな夢を見ているのかな?何て、言葉を返せばいいのかな?」顔を赤くしていた。
木嶋は、
「ありがとうでいいんじゃないかな?」《ベッド》から起きて、かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「木嶋さん、起きていたのですか?《びっくり》しましたよ。」木嶋の右肩を叩いていた。
木嶋は、
「かれんさんが、部屋にくる•••少し前に、起きたばかりですよ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「木嶋さん、起きていたなら、言ってくれればいいのに•••。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「驚かして、ゴメンね!いきなり、出て行くよりも、かれんさんが、部屋に向かって来たので、《ベッド》に入って、待っていました。」かれんさんに状況を伝えた。
かれんさんは、
「部屋から出て来てくれても良かったですよ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「そうすれば良かったね!かれんさん、普段着を着ているなら、自分も•••着替えましょう。先に、《ソファー》に座って、待っていて下さい。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「木嶋さん、今度は、驚かせないで下さいね。」木嶋に念押しした。
木嶋は、
「OK。今度は、かれんさんに•••声を掛けます。安心して下さい。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「私は、部屋から出て•••待っていますね!」木嶋に伝え、その場を離れて行った。
木嶋は、素早く、着替えを終えるように努力をしていた。
普段、会社に出掛けるときなど、時間が掛かる。
ただ、帰宅するときは、身体が温まっているので、早くなる。
今の状況は、まさしく•••それと同じである。
着替えを終えた木嶋は、部屋のドアを開けた。
「かれんさん、お待たせしました。」かれんさんに声を掛けた。
かれんさんは、
「木嶋さん、只今の《タイム》は、5分ですよ。」
【ストップウォッチ】で、計測していた。
木嶋は、
「かれんさん、《タイム》を測っていたなんて•••《ズルイ》ですよ。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「先ほど、木嶋さんが、狸寝入りをしていたので、1度、計測してみたいな•••と思ったのです。【G-shock】の【テスト】を兼ねていました。」木嶋に答えたのであった。