第680話
木嶋は、
「《誕生日》のことについては、かれんさんに一任してもいいかな?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「私に任せて頂けるのですか?喜んで引き受けますよ!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「よろしくね!」かれんさんの両肩を、軽く叩いていた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。これから、木嶋さんを…《おもてなし》をする準備をしないと…。」木嶋に言葉を掛け、《ソファー》から立ち上がり、動き出した。
木嶋は、
「自分が、代わりに《ソファー》に座ってもいいかな?」かれんさんに伺っていた。
かれんさんは、
「どうぞ!」と、言葉を返したのである。
木嶋は、《ソファー》に座った。
「座り心地がいいね!」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「《ビックカメラ》や《ヨドバシカメラ》、《ヤマダ電機》など…【家電量販店】を何軒も、見て回りました。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「そんなに、【家電量販店】を見て回ったの?【凄い行動力】だね!」かれんさんの行動力に驚いていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、驚くことではないですよ。私、一人のときは…色んなところを見て回るのが好きですよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「自分も、かれんさんを見習わないといけないな!」かれんさんを誉めていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、おだてないで下さい。」顔を赤くしていた。
木嶋は、【初々(ういうい)しい】…かれんさんの姿に、惚れ直していた。
かれんさんは、気を取り直して…仕度にかかった。
「トン、トン、トン」
包丁を使い、何かを切っている音が聞こえる。
木嶋は、手元にある《リモコン》で、テレビをつけた。
どの局も、年末年始特番である。
「今日は、【NHK紅白歌合戦】があるんだな。一年が、経つのは早いな!」ため息をついた。
かれんさんは、
「木嶋さん、ため息をついて…どうなされたのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「もう…大晦日の【NHK紅白歌合戦】なのかと思ってね…。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「木嶋さん、毎年…見ているのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「毎年…炬燵に入って見ているよ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「私も、見ていますよ。元日は、どの番組を見ているのですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「元日は、日本テレビの《ズームイン》を見ながら、《ニューイヤー駅伝》ですよ。」かれんさんに答えたのだ。
かれんさんは、
「《駅伝》ですか?そう言えば…木嶋さんは、陸上競技をしていたと、お話しをされていましたが…主に、どの種目だったのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「中長距離です。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「中長距離なら、やはり…【駅伝】も、好きなんですね!」
「そうです。もちろん…【箱根駅伝】も見ますよ!」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「私も、【駅伝】を一緒に見てもいいですか?」木嶋に同意を求めていた。
木嶋は、
「うん、いいよ。一緒に見ようよ!」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。」嬉しそうな表情で、木嶋に答えたのである。