第677話
かれんさんが、最寄り駅に到着。
「木嶋さん、早く来ないかな?」木嶋が来るのを、心待ちにしていた。
一方で、木嶋は…
「かれんさんと、年末年始を過ごすなんて…思いもしなかった。」偽わざる思いであった。
JRの改札を抜け、横浜市営地下鉄の改札口に向かう。
携帯が、何かの着信を知らせる《サイン》が出ていた。
「何だろう?」
木嶋は、携帯を取り出した…。
「かれんさんからメールだ。」メールを読み出した。
「木嶋さん、私は…最寄り駅に到着しました。」笑顔の顔文字入りであった。
木嶋は、そのメールを読んだとき…笑顔になった。
すかさず…
「かれんさん、随分早くに、最寄り駅に来たんだね!自分を待ち焦がれている。急がなければ…」気が焦っていた。
横浜市営地下鉄の改札口前に到着した。
「えっ…と。三ツ沢だったよな?ここでいいんだな!」
木嶋は、財布を取り出し…切符の自動販売機にお金を投入した。
切符を取り出し…改札を通った。
電光掲示板を見上げた。
「今日から、《正月三が日》は、《土日祝日ダイヤ》か…。」一人で呟いていた。
続けて…
「JRも、横浜市営地下鉄も、相鉄線なども含めて…《土日祝日ダイヤ》なのは、当たり前か!」頷いていた。
「かれんさん、横浜市営地下鉄のホームにいます。《土日祝日ダイヤ》のため、少し…間が空いているので、寒い中、お待たせして申し訳ないです。」かれんさんに、メールを送信したのである。
電車が到着した。
「今日は、乗っている人が多いな!」木嶋は、驚いていた。
空いている座席に座り…
息を、
【フー】と吐いた。
木嶋は、
「誰か…【タイムマシン】を開発してくれないかな?自分自身の未来を見てみたいな!」願望があった。
ただ、結果を見たときに…
《笑顔》になるか?
《愕然》とした表情になるかは…判らない。
もし、変えることが出来るなら…変えてみたい。
人は、努力をすれば、《叶う》と信じている。
かれんさんの待つ…最寄り駅に到着する。
「今日は、どんな《スタイル》で待っているのかな?若い女性が履くように…《ロングブーツ》かな?」木嶋は、予想するのを楽しんでいた。
最寄り駅に到着した。
「今…改札口を出ます。かかれんさんにメールを送信した。
かれんさんは、
「分かりました。」木嶋に返信メールを送信した。
改札口を通り抜けた。
かれんさんは、木嶋の姿を見つけ…手を振った。
木嶋は、気づき…手を振り返した。
かれんさんは、木嶋の元に急いだ。
「お久しぶり。」木嶋は、かれんさんに言葉を掛けた。
かれんさんは、
「お久しぶりです。今日が来るのを…待っていました。ゆっくり過ごしましょう!」木嶋に告げた。
木嶋は、
「うん。ゆっくり過ごそうね!」言葉を返した。
かれんさんは、木嶋の右腕に左腕を入れ、家に歩いて行ったのであった。