第676話
12月は、暦では、【師走】と言われるように…
時間だけが…刻一刻と過ぎ去って行く!
「地元で、目ぼしい物があれば…かれんさんに持って行こう!」木嶋は、そう決めたのである。
地元の駅に到着。
「相変わらず…人が多いな!《東京》、《新宿》、《横浜》などは…もっと混雑しているかな?考えただけでも…《ゾッと》してしまいそうだな。」一人で呟いていた。
【ショッピングセンター】に入った。
「何か?手土産になるのは…ないかな?」
各ショップを見回していた。
すると…一風変わった商品が、木嶋の目の前に…飛び込んできた。
「うん。これなら、《サプライズ》になる!かれんさん…驚くかな?」木嶋は、その商品を購入したのであった。
【ショッピングセンター】をあとにした木嶋は…大急ぎで、地元の駅に向かった。
地元の駅は、これからスキーに出かける人、国内旅行、海外旅行に出かける人などで…《ごった返して》いた。
木嶋は、
「今から…かれんさんに連絡しよう!」
携帯をリュックから取り出し…横浜方面の電車が来るのを待っていた。
「間もなく…電車が参ります。危ないですから、黄色の線の内側に、お下がり下さい。」東海道線のホームにアナウンスしていた。
「電車が来るから、電話をするよりも、メールにしよう。」
「今…地元の駅を出ますので、よろしくお願いいたします。」かれんさんにメールを送信した。
木嶋は、
「あとは、横浜駅で乗り換えればいい。かれんさんの最寄り駅に到着するまでに、連絡が来れば…OKだ。」返信メールが来るのを待っていた。
東海道線の下り電車が到着した。
「プシュー」ドアが開いた。
降りる人も、乗る人も…同じぐらいである。
木嶋は、東海道線に乗った。
「プルー」発車ベルが鳴り響いている。
発車間際に、駆け込む人もいた。
「自分も、会社の帰りに…《駆け込み乗車》するから、その気持ちは分かる!」
木嶋は、誰もがやっているので安心したのであった。
最寄り駅から、横浜まで、およそ…10分である。
手すりに捕まりながら、かれんさんからの連絡を待っていた。
着信音量を下げているので、電車が走行中は、着信があっても、なかなか気がつかないのである。
「間もなく、横浜…横浜に到着です。お乗り換えのお客様は、ご注意をお願いいたします。」女性の車掌さんが、車内アナウンスをしていた。
「どこの鉄道会社も、女性の車掌さんがいるんだな!」木嶋は、思わず納得していた。
東海道線が、横浜に到着した。
携帯を取り出し、着信履歴を確認した。
すると…メールの受信を知らせる《サイン》が出ていた。
「かれんさんからかな?」確信めいたものがあった。
画面を確認すると…かれんさんからのメールを受信していた。
木嶋は、受信メールを呼び出した。
「木嶋さん、おはようございます。今…横浜辺りですかね?私、最寄りの駅まで、迎えに行きますね!」
木嶋は、
「了解しました!」と、かれんさんに返信メールを送信したのだ。