第672話
お姉ちゃんは、
「貴方は、何を…緊張していたの?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「緊張は、していないよ。何で…?」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「貴方にしては、珍しく…声が震えていたし、スタイルが良かったからなの?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「確かに、スタイルは良かったね!端から見て…性格もいいんじゃないかな?」苦笑いを浮かべてながら、話していた。
先ほどの女性店員さんが、木嶋たちのテーブルに来た。
「お待たせしました…《たまごスープ》で、ございます。」お姉ちゃんの前に置いた。
続けて…
「他に、何か…《ご注文》は、ございますか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「ないです。また、《オーダー》があれば…お願いします。」女性店員さんに伝えた。
女性店員さんは、
「畏まりました。それでは、ごゆっくりと、おくつろぎ下さいませ!」木嶋に答え、その場を離れて行った。
母親は、
「お父さん、温かいうちに食べないとね。」父親に告げた。
父親は、
「うん。」母親に答えていた。
お姉ちゃんが、
「お父さん、今…《たまごスープ》をよそって渡すからね。」父親に話していた。
父親は、湯気を見ながら…
「かなり、熱そうだな!」お姉ちゃんに聞いていた。
お姉ちゃんは、
「お父さん、猫舌なので、《たまごスープ》を飲むには…少し、冷ましながら飲んだ方がいいね。あとは、家に帰るだけなので、慌てなくていいよ。」父親に告げた。
父親は、頷いていた。
母親は、
「お姉ちゃん、そんなに熱いの?」心配そうな表情で、お姉ちゃんに尋ねていた。
お姉ちゃんは、
「お母さん、お父さんが、飲むには…チョット熱いかな!私たちが飲むなら、大丈夫だよ。」母親に答えていた。
母親は、
「それならいいよ。時間を気にする必要もないから、安心していられるね!」お姉ちゃんに伝えた。
木嶋は、
「お母さん、羽田空港の駐車場は、24時間…出入庫OKだよ。」母親に告げた。
母親は、
「空港の駐車場が、24時間やっていなかったら…大変だよ。あとは、このお店の閉店時間だけだね!」木嶋に話していた。
木嶋は、
「そうだね。お店の中を見渡すと…まだ、大勢の人たちがいるから、大丈夫じゃないのかな!」母親に伝えた。
お姉ちゃんは、
「もう…《オーダー》しなくていいよね?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「これで、充分だよ。」お姉ちゃんに答えていた。
父親は、お姉ちゃんか入れてくれた…《たまごスープ》を、目の前に置き…
【フー】と息を掛けながら、《たまごスープ》を飲んでいた。
木嶋も、母親も、お姉ちゃんも、飲み始めたのであった。