第670話
父親は、
「守らないと、院長先生に怒られてしまうからね!」納得した表情を浮かべていた。
女性店員さんが、先ほど…オーダーしたものを、木嶋たちのテーブルに持ってきた。
「お待たせしました…《ホットのカフェオレ》です。」木嶋に問いかけた。
父親と、自分に置くように、右手で…《シグナル》を出した。
女性店員さんは、その《シグナル》通りに、《ホットのカフェオレ》を置いたのである。
「次に、《フライドポテト》と、《サラダ》…《青じそのドレッシング》でございます。」
「以上で、ご注文のお品ものは…お揃いでしょうか?」女性店員さんが、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「OKです…。」女性店員さんに、言葉を返していた。
女性店員さんは、
「ごゆっくりと…おおくつろぎ下さいませ!」木嶋たちに、頭を下げ…テーブルをあとにした。
木嶋は、
「お母さん、《フライドポテト》は、温かいうちに食べないと…冷めたら…おいしくないよ!」母親に伝えた。
母親は、
「そうだね、食べようかね!」《フライドポテト》に手を伸ばしたのだ。
お姉ちゃんは、
「《サラダ》も、おいしそうに…盛りつけてあるね!《ドレッシング》は…かけたの?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「今から…かけるよ!」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「お父さん、《サラダ》を食べるでしょう?」父親に問いかけていた。
父親は、
「うん。」頷いたのであった。
木嶋は、
「お姉ちゃん、《フライドポテト》に、《ケチャップ》はあるよね?」お姉ちゃんに聞いていた。
お姉ちゃんは、
「小さい…容器に入っているよ!」木嶋に答えたのだ。
木嶋は、
「《ケチャップ》がないと、おいしくないからね!」お姉ちゃんに話したのである。
また、家族全員が、歯医者にかかっている。
歯医者も、ピンきりなので…正直、【当たり】、【外れ】もある。
木嶋と、父親は、歯医者を転々(てんてん)と変えている。
父親は、家から近い場所の歯医者に通っている。
普段から、自転車に乗って、出掛けるが…不安がないとは、言い切れない。
なぜなら、体重が少ないから、自転車に乗っていても…【フラフラ】している。
自転車に乗らないように話しても、ついつい…乗りたくなってしまうらしい!
たまに、自転車で遠くまで行き、【帰り道】が判らなくなったりすることもあるらしい。
それでも、家の住所は覚えているので、周りの人に聞いて、帰ってきたこともある。
木嶋は、会社の近くの最寄り駅で、歯医者に通っていたが、終わる時間が早いので、新しい歯医者を探していた。
「なかなか…土日にやっている歯医者はないな!」思わず…ため息が出てしまう。
「仮に、会社の最寄り駅周辺で…あったとしても、土曜日の仕事帰りならいいが、日曜日に、ここまで来たくないな。やはり、地元が…一番、楽だ。《根気よく》探してみよう。」
希望を胸に、《インターネット》で、検索をしたのであった。