第663話
木嶋は、
「お母さん、もうすぐ…羽田空港の駐車場に入るよ!」母親に伝えた。
母親は、
「お父さんは、空港内を移動するのに、車椅子があった方がいいんじゃないのかね?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「お父さん、空港内を移動するのに、車椅子があった方がいいかな?」父親に聞いていた。
父親は、
「うん、車椅子が、貸してくれるなら、の方がいいね!」木嶋に答えていた。
お姉ちゃんは、
「駐車場に到着したら、私が…《インフォメーション》に出向いて、車椅子の《レンタル》出来るか?聞いて来ようか?」母親に問いかけていた。
母親は、
「お姉ちゃん、《インフォメーション》に行ってくれるの?」お姉ちゃんに答えていた。
お姉ちゃんは、
「お父さんの身体のことを…考えれば、車椅子があれば便利だし、お母さんも、交代で利用することが出来るからね。車で…待機していてね。」母親に告げた。
父親は、
「お姉ちゃん、迷惑をかけて、ゴメンね!」お姉ちゃんに頭を下げたのである。
普段は、父親と…お姉ちゃんは、家では、良く喧嘩をしている。
なぜか…?外に出掛けると、喧嘩をしなくなるのである。
木嶋は、
「どっちでもいいや!」半分…投げやりな気持ちになってしまうのである。
羽田空港の駐車場ゲートで、駐車券の発券を待っていた。
発券釦を押し、券を取り…ゲートをくぐった。
駐車場と、搭乗口まで行くには、3Fフロアに車を停めないといけない。
いつも…3Fフロアは、混んでいるように感じていた。
木嶋は、
「お姉ちゃん、3Fフロアに…車を停めた方がいいよね?」お姉ちゃんに尋ねていた。
お姉ちゃんは、
「それが、一番ベストだね。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「3Fフロアに行こう。」車を、3Fフロアへ走らせた。
やはり、連絡フロアであるため、どこの《駐車スペース》も、【満車】の《赤い表示》がされていた。
木嶋は、
「お姉ちゃん、ここで降りて…《インフォメーション》へ先に行ってていいよ。《駐車スペース》が見つかったら、車で待っているから、携帯に連絡して…」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「了解しました。お父さんと、お母さんを頼んだよ!」車から降りて…《インフォメーション》に向かった。
母親は、
「なかなか…車を停める《スペース》がないね。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「お母さん、年末年始で…出掛けている人がいるんだね。仕方ないよね!」納得していた。
お父さんは、
「1つ…空いたみたいだぞ。」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、すかさず…【空車】の《緑色》の表示を確認した。
急いで…そのエリアまで、車を走らせた。
バックで、車を停めた。
今は、冬なので…エンジンを切ってしまうと、暖房が止まってしまう。
エンジンを掛けたまま…お姉ちゃんからの、連絡を待っていた。