第660話
お姉ちゃんは、急いで…《本マグロ》を手に取り、会計に向かった。
「それにしても、ここは…凄まじい熱気だね!」父親は、母親に伝えた。
母親は、
「どこも、同じじゃないのかな?」父親に答えていた。
父親は、普段から…駅前に出ることはないため、驚いても不思議ではない。
木嶋は、
「お父さんは、家の周りしか出歩かないからね!驚いても、当然だと思うよ!」父親に理解を示していた。
父親は、
「地元で、これだけの人なのだから、東京、新宿、横浜などは、どれくらいの人がいるのだろう?想像がつかないね!」木嶋に告げた。
木嶋は、
「横浜なら、少なく見積もっても…この倍くらいは、いるのではないかな?た父親に話していた。
父親は、
「横浜で、この倍なら…東京、新宿などは、もっと…いるんだろう?人混みはイヤだね!」率直な意見を、木嶋に話していた。
木嶋は、父親の意見に…頷いていた。
母親は、
「もうすぐ…お姉ちゃんが、会計終わるから…ここを出て行くよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「お父さん、もうすぐ…ここを出るよ。出入り口近くに、移動するよ。」父親に告げた。
父親は、
「うん。移動するかね!」木嶋に話し、先ほどまでいた…出入り口に向かって歩いて行った。
お姉ちゃんが、
「お待たせ…」母親に伝えた。
母親は、
「会計に、随分時間が、掛かったね!」お姉ちゃんに問いかけていた。
お姉ちゃんは、
「会計に、並んだ列が悪かったみたい…」ボヤき気味に、母親に話していた。
母親は、
「そんなに、並んだ列が悪かったの?」お姉ちゃんに聞いていた。
お姉ちゃんは、
「私の前に、並んでいた人は、篭で、3つ…持っていて、合計…35000円くらい買い物をしていました。」母親に答えていた。
母親は、
「それだけ、買っていれば…大家族じゃないのかね!」お姉ちゃんに伝えた。
お姉ちゃんは、
「関取の人だったよ。この辺りに、相撲部屋があるのかね?」疑問心を抱いていた。
木嶋は、
「川崎大師の近くに、相撲部屋があったよ。」お姉ちゃんに話したのだ。
お姉ちゃんは、
「そうなんだ。川崎にも、相撲部屋があるなんて知らなかったよ。来月は、初場所かな?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「お父さん、初場所は、来月だよね?」父親に問いかけた。
父親は、
「来月、両国国技館で、初場所だよ。」木嶋にに伝えた。
木嶋は、
「来月、両国だって!」お姉ちゃんに告げた。
お姉ちゃんは、
「それで、納得したよ。」木嶋に答えていた。
父親は、
「一度くらい…相撲を、両国国技館に観に行きたいね!」母親に聞いていた。
母親は、
「近いうちに、行かれるといいね!」父親に答えていた。
木嶋は、
「チケット代金が、どれくらい掛かるのか…調べないとね。」父親に話したのであった。