表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
659/968

第659話

お姉ちゃんは、

「お父さん、《大トロ》を見つけたよ!」父親に声を掛けたのである。

父親は、

「どれどれ…」お姉ちゃんがいる場所に歩いて行った。

木嶋は、

「《本マグロ》と、《ミナミマグロ》か…どちらが、高級こうきゅうなのだろうか?」一人で悩んでいた。

父親は、

「《ミナミマグロ》と、《本マグロ》か…?《本マグロ》なら…青森県あおもりけん大間おおまで取れるがいいね!」木嶋に話していた。

木嶋は、

「へぇ~。青森県の大間で取れる《本マグロ》が有名なんだ。知らなかった。お姉ちゃん、《本マグロ》の産地さんちはどこなのかな?」お姉ちゃんに尋ねていた。

お姉ちゃんは、

「《本マグロ》の産地ね!何処どこだろう?太平洋沖たいへいようおきとしか書いていないよ。」木嶋に伝えた。

木嶋は、

「お父さん、《本マグロ》の産地は…太平洋沖としか書いていないみたいだよ。それが、イヤなら《ミナミマグロ》でもいいかな?」父親に聞いていた。

父親は、

「《本マグロ》は、太平洋沖か…。《ミナミマグロ》の産地は…?」木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「お姉ちゃん、《ミナミマグロ》は…どこなの?」お姉ちゃんに尋ねていた。

お姉ちゃんは、

「《ミナミマグロ》は、インド洋沖ようおきだよ。このさいだから…《本マグロ》にしなさい。」木嶋に答えていた。

木嶋は、

「お父さん、《ミナミマグロ》は、インド洋沖だから、《本マグロ》でいいよね?」父親に問いかけていた。

父親は、

「うん。《本マグロ》でお願いね。お母さんと、お姉ちゃんに悪いことをしたね!」お姉ちゃんに話していた。

お姉ちゃんは、

「《本マグロ》に決定ね!貴方あなたも、同じでいいの?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

二人ふたりで、別々(べつべつ)の《マグロ》を食べても意味いみがないよ。お姉ちゃんは、お母さんと…食べたいものはないのかな?」お姉ちゃんに尋ねていた。

お姉ちゃんは、

「お母さんと、食べたいものは…かにだね!」木嶋に答えていた。

木嶋は、

かに…ね!どうも、自分は…好きになれないね。お父さんも、食べれるのでは…?」父親に問いかけていた。

父親は、

「蟹なら、食べられるよ!」木嶋に告げた。

木嶋は、

「お父さんは、贅沢ぜいたく食材しょくざいを食べるのね!」父親に伝えた。

父親は、

普段ふだんは、食べられないよ。正月しょうがつだからだよ。」木嶋に答えていた。

木嶋は、父親の答えに…思わず納得なっとくしたのである。

お母さんは、

「お父さんの食べたいものは、決まったの?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「《本マグロ》と、《ミナミマグロ》。散々(さんざん)…悩んだすえの結論は、《本マグロ》になりました。」母親に伝えた。

母親は、

「どっちでもいいけどね!早く食べないと…傷んでしまうよ。」木嶋に告げた。

木嶋は、

「クーラーボックスに、たくさんこおりを入れて、そとに置いておくよ。」母親に話していた。

母親は、

冷蔵庫れいぞうこに入ればいいけどね!」

「家に帰ってから悩むしかないね!」木嶋は、苦笑いをしていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ