第651話
木嶋は、段々(だんだん)と不安に駈られながらも…
「かれんさんなら、履歴を残しておけば、あとから連絡をしてくれるはず…。」期待を示したのである。
家に戻り、夕食を食べ終え…
「さて、これから風呂に入るか…。」そう思い立ったとき…
突然、木嶋の携帯が…
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り響いていた。
「誰かな…?」期待を込めて、携帯の画面を覗くと、
「かれんさんだ。」安心をしたのである。
木嶋が電話に出た。
「もしもし、木嶋ですが…。」
「かれんです。木嶋さん…先ほどは、電話に出れずに申し訳ありませんでした。」木嶋に謝罪をしていた。
木嶋は、
「かれんさん、謝ることはないですよ。」かれんさんに、優しく伝えた。
かれんさんは、
「私が、電話に出ないので、木嶋さん…怒っているのではないかな?と…《ハラハラ》していました。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「怒ってはいませんよ。電話に出ないと言うのは、近くにいないと思っていました。画面に、かれんさんの名前が出たとき、安心したよ。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「丁度、夕飯の準備をしていました。木嶋さん、今日…電話を頂いたのは、年末年始の回答ですよね?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「もちろん、そのことですよ。」
「もちろん、OKですよね!」かれんさんは、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「かれんさん、一緒に過ごさせて頂きます。」明るい声で、かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「木嶋さん、ありがとうございます。私、お節料理も作れますよ!」木嶋に話、自慢気に話していたのだ。
木嶋は、
「かれんさん、料理上手で、《レパートリー》も豊富なんだね。自分は、そんな女性が好きですよ!」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。私の両親は、地元で、日本料理のお店を、経営しています。」
「かれんさんのご両親は、日本料理のお店をだしているなんて、初めて聞いたよ!」かれんさんに答えたのである。
「今まで、話さなくてごめんなさい。」木嶋に謝罪をしたのである。
木嶋は、
「謝ることないよ!」かれんさんに告げたのである。
かれんさんは、
「そんな両親の背中を見ながら、育ったので…ママのお店で接客修行をしていたのです。」木嶋に、いずれ…戻ることを話したのだ。
木嶋は、
「まだ、こっちにいるんだよね?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「まだ、こちらにいますから安心して下さい。私は、木嶋さん以外の人と付き合いたくありません。」ハッキリした口調で、木嶋に伝えた。
木嶋は、
「ありがとうございます。かれんさんと一緒に過ごせることを楽しませて頂きます。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、大晦日の待ち合わせ時間などは、まだ、決めなくてもいいですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「そうだね。大晦日の前日に、待ち合わせ時間を決めましょう!」かれんさんに同意を求めていた。
かれんさんは、
「OKです。また、連絡をしますね!」木嶋に答え、電話を切ったのである。