第645話
木嶋が、電話に出た。
「もしもし、木嶋ですが…。」
「木嶋さん、かれんです。こんばんは!今…はるかさんと、一緒にいるのですか?」かれんさんが、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「今…はるかさんと一緒にいますよ。直に、話しがあるのかな?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「はるかさんと、話しをしてみたいです。聞いて戴いていいですか?」木嶋に話していた。
木嶋は、
「はるかさんに聞きますので、一旦、電話を保留にするからね。」かれんさんに伝え、電話を保留した。
木嶋の携帯は、《待ちうた》設定は、出来ないのであった。
「はるかさん、かれんさんが、電話で話しがしたいと申し出ていますが…どうしますか?」はるかに、問いかけていた。
はるかは、
「かれんさん、私に…どんな話しがあるのだろう?木嶋さん、思い当たることはありますか?」木嶋に尋ねた。
木嶋は、胸に手を当て…
「思い当たることは、ないよ。」はるかに答えていた。
はるかは、
「かれんさんに、私自身、話しがしたいと思っていたので、電話に出ますね。」木嶋に伝え、電話に出たのである。
「もしもし、はるかですが…。」はるかが、かれんさんに挨拶をしていた。
かれんさんは、
「はるかさん、お久しぶりです。私のことを、覚えていますか?」はるかに聞いていた。
はるかは、
「麻美さんの、お店で働いていた女性ですよね!木嶋さんから、何度か…お話しを伺っています。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。木嶋さんから、今日…はるかさんと会うことを、聞いていたので、お話しをするなら…この《タイミング》しかないかなと思い、電話をしました。」はるかに伝えた。
はるかは、
「かれんさん、木嶋さんと…《X'mas》は、《有意義》に過ごせたみたいで良かったですね!」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。私の心の中に残る《X'mas》でした。ここから、本題に入ります。はるかさん、ママが、お店を…同じ年代の人に、経営を譲渡したことは、聞いていますよね?」はるかに問いかけていた。
はるかは、
「先ほど…木嶋さんから聞きましたよ!麻美さん、お店を辞めて、どこかに…移動するのかな?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「他のお店に、移動はありません。【完全】に、【引退】です。」
「完全に、引退と言うのは、どういうことなのかな?」はるかが、かれんさんに問いかけた。
かれんさんは、
「ママは、妊娠してしまったのです。」はるかに告げた。
はるかは、
「麻美さん、妊娠したのですか?」驚いた様子である。
続けて
「かれんさん、なぜ?そのことを、知っているのですか?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「昨日、木嶋さんと別れたあと…ママから、電話があり、お店に出向きました。」はるかに話していた。
はるかは、
「麻美さんから、妊娠していることを…言われたのですね!」
「ママから、そのことを告げられたとき…頭の中が、《真っ白》になってしまい、茫然としてしまいました。」かれんさんは、はるかに答えたのである。
はるかは、
「かれんさんが、茫然とする気持ちは、凄い理解が出来ます。もし、私が…同じ状況だったら、同じようになっていたと思います。」かれんさんのことを、理解していた。