第643話
はるかは、
「判りました。年内に、木嶋さんに、回答致します。それで、いいですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「それで、OKです。良い返事を、お待ちしています。」はるかに、頭を下げたのである。
はるかは、
「そう言えば…来月は、木嶋さんの誕生日ですね。麻美さん、それを分かっていたので、富高さんと一緒に来るように…話したのではないですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「どうだろうね!以前…麻美さんから、自分の誕生日を聞かれたことがあって、答えたことがあるよ。店に、富高さんと、出向いたとき…《プレゼント》を貰ったよ。」はるかに答えていた。
はるかは、
「その話しは、私も、聞いたことがありますよ。確か…洋服を、《プレゼント》されたのですよね?」木嶋に話していた。
木嶋は、
「そうです。洋服を、《プレゼント》されました。今でも、大切に着ていますよ。」
「誕生日の《プレゼント》を渡した立場としたら、大切に、使ってくれれば嬉しいですからね。」はるかは、木嶋に告げた。
木嶋は、
「自分の年齢でも、お祝いをして頂けるのは、嬉しいよね。はるかさん、麻美さん、玲さん、かれんさんの誕生日には、金銭的な部分もありますが、形は、どうあれ《プレゼント》をしていますよ。」はるかに答えたのである。
はるかは、
「私以外…麻美さんたちには、どんな物を《プレゼント》しているのですか?」 木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「麻美さんや、玲さんには…【胡蝶蘭】を贈っていますよ。」はるかに伝えた。
はるかは、
「【胡蝶蘭】ですか…!私も、一度は…貰ってみたいな!」木嶋に告げた。
木嶋は、
「持って帰るのは、大変だよ。」
「もしかして…鉢植えですか?」はるかは、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「今回は、たまたま…鉢植えになってしまいましたが、前回までは、花束だったみたい。」はるかに告げた。
はるかは、
「鉢植えですか…。持って帰るには辛いですね!私なら《ブランド》物を、買って欲しいな!」木嶋に話したのである。
木嶋は、
「はるかさんの答えは、自分の想定の範囲内です。かれんさんには、【G-shock】の時計を渡しました。」はるかに答えたのである。
はるかは、
「かれんさんに、【G-shock】を《プレゼント》したのですか?いいなぁ~。私も、欲しいですよ。」木嶋に呟いていた。
木嶋は、
「いくら…【G-shock】と言っても、《品きり》だからね。あまり…高価な品物を、《プレゼント》してしまうと、相手も引いてしまう。」自分の考えを、はるかに話したのである。
はるかは、
「そうですね!考え方は、人それぞれですからね。私は、木嶋さんのやり方でいいのではないですか!」木嶋に話していた。
木嶋は、
「自分のやり方がいいのかは、解らない。使うのは、その人です。今回は、事前に…麻美さんから、情報を得ていたよ。」はるかに答えていた。
はるかは、
「そこは、木嶋さんらしいですね。」笑っていた。
木嶋は、
「当たり前です。不必要な物を《プレゼント》されても、喜ばないからね。」実感が、こもっていた。