第642話
はるかは、
「木嶋さん、意地悪をしないで、私に…教えて下さい。」木嶋に嘆願した。
木嶋は、
「判りました。はるかさん、お答え致します。」はるかに話しつつ…
続けて、
「かれんさんの家へ泊まるとき…自分の寝間着や、食器などを用意されていて、非常に驚かされたよ。」答えていた。
はるかは、
「かれんさん、かなり…木嶋さんの、彼女になりたい《アピール》をしていますよね!」木嶋に告げた。
木嶋は、
「自分も、そう感じているんだ。年末年始も会う約束をしているが、どうしようかと、思案しているよ。」はるかに伝えた。
はるかは、
「私でも、かれんさんと同じことをしますよ!木嶋さん、かれんさんとの約束は、どうするのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「そのことで、はるかさんに…《アドバイス》して頂きたいな!」はるかの答えを聞きたかったのである。
はるかは、
「私が、かれんさんの立場なら…木嶋さんと、年末年始を、一緒に過ごして貰いたいと…考えのが自然な流れだと、思いますね!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「はるかさんは、そう感じますか!今回は、仕方ないですよね?」はるかに尋ねていた。
はるかは、
「私とは、次回もあります。かれんさんの気持ちに応えて下さい。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「判りました。かれんさんに話します。あと、もう1つ…話しがあります。」はるかに問いかけていた。
はるかは、
「もう1つの話しって…何ですか?」
「実は、麻美さんのことですが…」木嶋は、重い口を開いた。
はるかは、
「麻美さん、何か…あったのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「自分が、立ち上げた店を、同年代に、経営権を譲渡したんだ。」はるかに答えた。
はるかは、
「同年代と言うと、木嶋さんの夜間高校の同級生にですか?」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「そうです。同級生にです。」
「なぜ…麻美さんは、その人に譲渡してしまったのですかね?」はるかは、不可解な…麻美の行動に、疑問を感じつつ…
「木嶋さん、麻美さんに…お店の経営権を、なぜ、譲渡したのかを聞かなかったのですか?」木嶋を問い詰めていた。
木嶋は、
「電話で聴くよりも、店に出向いた方がいいかなと…考えていますが…。」はるかに話していた。
はるかは、
「麻美さんは、お店を辞めるのですか?」
「1月いっぱいで、店を辞めるみたいだよ。富高さんと、一緒に来て頂けないかと言われてね…話しをしたら、OKの返事をもらったよ。」木嶋は、はるかに、富高さんと一緒に、麻美の店に行くことを伝えた。
はるかは、
「富高さん、良く…OKしましたね!」木嶋に話していた。
木嶋は、
「麻美さんの《ご指名》だからね!」はるかに答えていた。
はるかは、
「私は、麻美さんに、好かれていないし…どうしようかな?」悩んでいた。
木嶋は、ストレートに…一緒に行こうとは言いにくい。
なぜなら…富高さんと、二人で、はるかの分も、負担しないといけないのである。
はるかは、
「考えさせて下さい。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「出来るだけ、早目にお願いします。」はるかに話したのであった。