表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
641/968

第641話

木嶋は、はるかに会うのが、嬉しくて…楽しみにしていた。

両腕りょううで腕組うでぐみして、店内てんないを見回していた。

その姿勢しせいを、長時間ちょうじかんたもっていても、周囲しゅういの人から見たら、変な人間ひとだと思われてしまうので、非常ひじょうつらいのである。

リュックから、夕刊紙を取り出した。

木嶋が、待ち合わせ場所に到着してから、30分が経過していた。

「また、一時間いちじかん待ちか?」段々(だんだん)と、嫌気いやけが差し、ため息が漏れ出していた。

「マジで、帰ろうかな?」木嶋は、そんな心境しんきょうになってしまうのは、当然とうぜんのことである。

そんなとき、木嶋の携帯が…

「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り響いていた。

慌てて、携帯を取り出した。

「もしもし、木嶋ですが…」

「はるかです。木嶋さん、いつもの待ち合わせ場所であります…コーヒーショップ『Y』にいますよね?」はるかが、木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「いつもと同じ…コーヒーショップ『Y』の2Fにいますよ。かれこれ…30分は、待っていますけど…!」はるかに、なげいていた。

はるかは、

「木嶋さん、長い時間…お待たせて、申し訳ありません。これから、すぐに向かいます。」木嶋に、そこから…動かないように、《シグナル》を出していた。

はるかも、策略家さくりゃくかである。

木嶋の行動を見透みすかしていたかのような…《タイミング》で、電話を掛けてきたのである。

木嶋は、

「はるかさんが来るのを、お待ちしています。」形式的けいしきてきな話しを振り、はるかに答えていた。

はるかは、

「待っていて下さいね!」木嶋に伝え、電話を切ったのである。

木嶋は、はるかに…

「遅いから、帰る」と言えば良かったと…後悔こうかいをしていた。

「木嶋君、はるかさんには…甘いんだから!」麻美が、木嶋に、常々(つねづね)、言っていることが、今更いまさらながらも、理解が出来たのである。

そうは言っても、木嶋には…はるかの存在は、とてつもなく…大きいのである。

長く付き合っていると、お互いのことを知りすぎてしまうので、別れることも、視野しやに入れていないといけないのかな?と…感じていた。

はるかが、2Fに上がってきた。

「木嶋さん、お待たせしました。」明るい声で、木嶋に答えていた。

木嶋は、はるかのかおを見た瞬間しゅんかん

《ホッ…》と、むねで下(おろしていた。

木嶋は、

「はるかさん、お久しぶりです。」はるかに、声を掛けていた。

はるかは、

「木嶋さんも、元気そうで…良かったです。《X'mas》は、どうでしたか?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「かれんさんと、一緒に、《X'mas》を楽しみました。はるかさんじゃなかったので、それが…残念でした。」はるかに話していた。

はるかは、

「木嶋さん…かれんさんと一緒に、《X'mas》を楽しめたなら良かった。安心しました。私も、過ごしたかったのですが、都合つごうがつかなかったので、どうすることも、出来ませんでした。ゴメンなさい。」木嶋に頭を下げていた。

木嶋は、

「次回は、一緒に過ごせるといいのにね。」はるかに伝えた。

はるかは、

「そうですね。かれんさんとは、どうだったのですか?」木嶋に聞いてい、。

木嶋は、

「色んな…《サプライズ》があって、面白かったよ。」はるかに答えていた。

はるかは、

「色んな…《サプライズ》って、どんなことですか?教えて下さい。」木嶋に問いかけていた。

木嶋は、

「どうしようかな…?」少し…意地悪いじわるをしていたのである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ