第631話
この世界に、完璧な人は…存在しているのだろうか?
どんな時代にも、天才は存在するのである。
それは、【ニュートン】であり、【コロンブス】である。
木嶋は、凡人なのだ。
はるかは、
「木嶋さん、明日でしたよね?何か…久しぶりに、会えると思うと、《ワクワク》していますよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「自分も、はるかさんと…会いたいと思っていたから、昨日、電話をもらったときは、嬉しくね。かれんさんの家で、興奮して、なかなか…寝つけなかったよ。」はるかに、本音を打ち明けた。
はるかは、
「木嶋さん、本当ですか?」疑問心を抱きながら、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「もちろん、偽りではですよ。」はるかに、正直な気持ちを打ち上げたのである。
はるかは、
「かれんさんと一緒にいた…2日間の話しを聞かせて下さいね。」木嶋に同意を求めていた。
木嶋は、
「了解しました。」はるかに返事をして、電話を切ったのである。
「もうすぐ、家に着く。ホッ…とする。」
家に着いた。
「ただいま。」家族に声を掛けた。
「2日間…友達に、厄介になったね。」母親が、木嶋に声を掛けた。
木嶋は、
「そうだね。でも、楽しかったよ!」母親に答えていた。
母親は、
「自分が、楽しめたなら良かったね。」ホッ…とした様子である。
中には、一緒にいて…《楽しい人》と、《つまらない人》がいる。
木嶋自身は、《つまらない人》だと思っている。
はるかや、かれんさん、麻美、玲からみれば…《楽しい人》らしい。
父親が、
「酒でも、飲んできたのか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「酒ではなくて、《シャンパン》を飲んだよ!少し…アルコールを飲んだことには、変わりがないがけどね!」父親に答えていた。
父親は、
「お前は、酒は、強くないから…《ホドホド》にしないといけないよ。」木嶋に話したのである。
木嶋には、苦い思い出があった。
それは…
【急性アルコール中毒】で、会社の近くにある病院に運ばれたことがあった。
そのときは、家族に迷惑をかけてしまった。
そのことが、【トラウマ】になっている部分がある。
考え方を変えれば…若いときの思い出だと、認識をすればいいのである。
夕飯を食べ…
「さて、風呂に入るか?」着替えを持ち、湯船に入った。
かれんさんの家でも、風呂に入ったが…《使い勝手》が違うせいか?戸惑うことがあった。
やはり、自分の家が…一番落ち着くのである。
風呂から上がり…スポーツ新聞と、一般紙を読んでいた。
毎日、スポーツ新聞を読んでいるので、無いと、不安に駈られてしまう。
両親の田舎に行っても、《コンビニ》に …車で、スポーツ新聞を買いに出掛けるほどである。
「都会の人は、《コンビニ中毒》かも知れないな!」これが、木嶋が感じていたことである。