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第63話

木嶋と富高さん、小室さんを乗せた東海道線が、

「ガタン、ゴトン」音を出し、吊り革が揺らしながら走行している。

木嶋は、気にしていた。 「はるかは、自分たちが行くまでにクラブ『H』いるのだろうか?」一抹の不安を抱えながら座席に座っていたのだ。

木嶋は、左腕にしている腕時計を見た。

「時刻は…午後9時30分過ぎか…はるかさん、まだ、勤務している時間だから大丈夫かな?そうだ!横浜ではなくて、関内に行ってもいいかな?麻美さんや玲さんもいるから安心。」そう考えていた。

木嶋は、

 「横浜に着いた時間で、関内に、変える場合もありますがよろしいですか?」富高さんと小室さんに伝えたのだ。

富高さんは、

「そうだね。横浜に着いた状況で、関内に変えてもいいよ。前に、はるかさんと話した時に聞いたけど、家に門限があるんだよね。今どき珍しいよね。」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「はるかさんの家に、門限があるなんて信じていないが、信じるしか出来ないよ。」富高さんに同意を求めたのだ。

富高さんは、

「木嶋君、そうだよ。はるかさんを信じないと信頼関係は成り立たないよ。」木嶋は、富高さんの言葉に理解をしたのか、首を縦にうなずいていた。

木嶋は、うたた寝をしていた小室さんが声を大きくして起きてきた。

「木嶋、今、どの辺りだ!」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「もうすぐ、横浜ですかね!」小室さんに答えたのだ。

車内アナウンスが、

「間もなく、横浜〜。横浜に到着です。」

電車が、横浜駅の構内に入り、

「プシュー」音を立てて、ドアが開いた。

ホームに降り立ち、階段を降りて行く。

木嶋、富高さん、小室さんは、横浜駅の改札口を出て、右手を歩いて行く。

木嶋は、もう一度、腕時計で時間を確認したのだ。

時刻は、午後10時30分近くになろうとしていたのだ。

時間的に、はるかがいるか、いないか、微妙なタイミングだった。

木嶋から見れば、クラブ『H』で、はるか以外の女性を指名したのは、麻美だけである。

はるか以外にも、クラブ『H』の中には、魅力的な女性は、数多く在籍している。

木嶋にとっては、はるかといた方が気を使わないでいいのだ。お互いがリラックス出来るのであった。

はるかが、他のお客さんから指名を受けていても、自分のところに来るあいだ、別の女性たちと話していても、はるか以外、指名することは考えなかったのだ。

それだけ、木嶋は、はるかが好きなのだ。

「小室さん、富高さん、クラブ『H』に行きましょう。」

木嶋を先頭に、小室さん、富高さんは、後ろを歩いていた。

橋を渡り、鉄の階段を再び、

「カツン、カツン、カツン」靴の音を響かせながら、クラブ『H』前にある階段を上っていく。

クラブ『H』のドアを開けて、店内に入ったのだ。

「いらっしゃいませ!」若い男性店員さんの威勢のいい掛け声が聞こえてきた。

店員さんは、木嶋に、

「誰を指名しますか?」木嶋に尋ねた。

木嶋は、

「はるかさんをお願いします。」店員さんに伝えた。

店員さんが、

「はるかさん、ご指名入りました。」店内に声が響いていた。

少しして、

「コッ、コッ、コッ」ヒール音を響かせて、はるかが木嶋の元に歩いてきた。

「木嶋さん、こんにちは。富高さん、お久しぶりです。」木嶋と富高さんに声をかけたのだ。

「はるかさん、お久しぶりです。」木嶋は、はるかに声をかけた。

はるかは、

「見かけない方がおられますが、どちらの方ですか?」富高さんに尋ねた。

富高さんは、

「こちらの方は、小室さんと言います。同じ会社の先輩です。職場は、木嶋君と一緒です。」はるかに伝えたのだ。

はるかは、

「初めてまして、はるかと言います。よろしくお願いします。」小室さんに挨拶あいさつをしたのだった。

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