第628話
木嶋は、
「あとは、かれんさんからの連絡待ちだ。」かれんさんからの返信メールを待ち焦がれていた。
かれんさんは、
「木嶋さんに、連絡をしないと、心配をさせてしまう!」木嶋にメールを送信する準備をしていた。
家に帰る途中…ふと、考えていた。
「木嶋さん、私と…年末年始を過ごしてくれるのかな?」段々(だんだん)と、不安な心境になっていた。
一方で、木嶋は…
「かれんさんと、はるかさん、富士松さん…自分には、どの女性がいいのか?分からない。」悩み出していた。
木嶋が乗っている電車が…
「間もなく、横浜~。横浜です。本日は、傘の忘れ物が多くなっていますので、車内に、置いて行かないようにお願いいたします。」
木嶋は、
「今日は、朝から雪が降っていたから…傘の忘れ物が多くなっても不思議ではないな!」何故か?納得していた。
電車が、横浜に着いた。
「やっと…横浜まで戻って来たか?随分、遠くまで行っていたような気がする。濃厚な2日間だった。」一人で呟いていた。
横浜市営地下鉄の改札口を出て…JRの改札口に向かった。
「JRを利用するのも、久しぶりだ。地元にいると…電車に乗らずに、車で移動するからね。時間の正確さは、電車が一番読める。」木嶋は、一人で話していた。
JRの改札口に向かう途中に、アイスクリームの『ハーゲンダッツ』を発見した。
「おっ…『ハーゲンダッツ』か…自分が、高校生ぐらいの頃は、地元でも人気があったよな!最近は、立ち寄っていないな。たまには、中に入って食べて見ようかな?」木嶋は、『ハーゲンダッツ』に入ろうか…正直、迷っていた。
「でも、今回は…止めよう。一週間もすれば、横浜に来るのだから、そのときに…かれんさんの分まで、購入しよう。」迷いが吹っ切れた。
再び、歩き始めた。
JRの改札を通り抜け、東海道線のホームに向かった。
木嶋は、良く利用する路線の一つに、東海道線が多い。
何故…東海道線を利用するのかと言うと、最短時間で、地元に戻れるからである。
富高さん、小室さん、永岡さんたちと、飲みに行った帰りは、お互いが、東海道線を利用するので、【4人掛け】のシートに座り、ビールを片手に、話しをしている。
木嶋は、一人で東海道線で帰宅するときは、一番最後尾に乗車する。
乗り換え階段がある車両付近だと、人が多くいる。
その点…最後尾に乗車すると、気分的に、楽な気持ちになるのである。
一番気を付けないといけないのは、ダイヤに依って、短い車両もある。
横浜駅で良く見かけるのは、他のお客さんも…長い車両だと勘違いして、長い車両付近に並んでいるのである。
木嶋は、ダイヤの電光掲示板の情報を確認することにしている。
それは、朝の相鉄線にも言えることでなのだ。
「間もなく…【東京行き】が参ります。危ないですから、黄色の線の内側にお下がり下さい。」ホームアナウンスが流れていた。
木嶋は、
「やっと…地元に帰れるな!」安堵の表情を浮かべたのであった。