第627話
木嶋は、かれんさんと一緒に…
《スターバックスコーヒー》を、あとにした。
最寄りの駅までは、歩いて…10分ぐらいの距離である。
「木嶋さん、もうすぐ駅に着きますよ!」かれんさんが、木嶋に声を掛けた。
木嶋は、
「もうすぐ、駅に着いてしまうんだね!かれんさんと、一時のお別れをしないといけないのか?何だか…虚しく思えてくるよ!」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、そう…落ち込まないで下さい。一週間もすれば、また…私と、会えるのですから…!」木嶋を激励していた。
木嶋は、
「そうだよね!あと、一週間…我慢をすれば、いいのだから…」自分自身を、鼓舞していた。
駅の改札口が見えてきた。
かれんさんは、
「木嶋さん…この2日間は、私の人生の中で…とても有意義な時間を過ごさせて頂き、ありがとうございました。」木嶋に頭を下げていた。
木嶋は、
「自分も、かれんさんと、2日間…一緒に過ごしたことは、楽しかったよ!まだまだ、これから…たくさんの時間を共有出来るように、頑張ろうね!」かれんさんに応えていた。
かれんさんは、
「そうですね。私たちは、まだ…始まったばかりですね!木嶋さん、空いている日にちがあったら…教えて頂けますか?」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「了解しました。あとは、はるかさんの予定も聞きながら…かれんさんに応えていきたいね。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「木嶋さん、そろそろ…切符を買わないと…!」木嶋にシグナルを出していた。
木嶋は、
「もう…電車が来る時間かな?」
真っ正面を見ると、電光掲示板があった。
再び、腕時計で時間を確認した。
「あと…3分で電車が来るね!」木嶋は、かれんさんに話しつつ…
Gパンのポケットから、財布を取り出し…お金を出したのである。
切符を購入して…
「かれんさん、教えてくれてありがとう。」木嶋は、かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「いえいえ、どう…いたしまして。木嶋さん、電車が来ちゃいますよ!」木嶋を少し…急かしていた。
木嶋は、
「あっ…ヤバい。かれんさん、また…来週だね!ありがとうございました。」かれんさんに右手を振っていた。
かれんさんも、右手で応えていた。
木嶋は、階段を…【一段跳び】で駆け上がって行く。
かれんさんは、そんな木嶋の後ろ姿に目を細めていた。
木嶋は、電車に乗ることが出来た。
すぐに、Gパンのポケットから携帯を取り出し…
「かれんさん、電車に乗ることが出来ました。」かれんさんにメールを送信した。
かれんさんは、まだ、改札口の前にいた。
携帯が、着信を知らせるメロディーが流れていた。
「木嶋さんからかな?」かれんさんは、携帯を取り出し…受信ボックスから、最新メールをスクロールした。
「木嶋さんからだ。」
かれんさんは、メールを読んでいた。
「無事に乗れたなら良かった。私も、家に戻りましょう!」その場を離れ、家に戻って行くのであった。