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第62話

「何故?2人のことが気になるのだろう?」

はるかとは、一緒にいる時間が少ないが、会ってはいるのだから気にはならないはずである。

富士松さんのことになると、心臓が妙に緊張感が出てくるのだ。

木嶋自身が、想いを伝えれば問題ない。

「ジギルとハイドに例えれば、ジギルの方が優位に立っているのか…それともハイドか…。」そう考えると悪戯に時間だけが過ぎ去って行くのだった。

小室さん、富高さん、木嶋の3人は、市営地下鉄の最後尾にある、対面型のシートに座った。

木嶋は、考えていた。

「現状を打破するには、どうすればいいのだろう?」普段なら明るく、立ち振る舞いをするのだが、この時ばかりは、その表情が消えていた。

そんな表情を悟ったのか小室さんは、

「木嶋、どうしたんだ?」木嶋に声をかけた。

木嶋は、

「いや〜何でもないよ!大森さんが無事に帰れたのだろうか…心配していたんだよね。」小室さんに話したのだ。

小室さんは、

「木嶋、大森のことじゃないだろう。本当のことを話しなさい。」木嶋に問い詰めた。

木嶋は、

「何でもないよ。」小室さんに再度、話したのだ。

小室さんの左隣りにいた富高さんは、

「木嶋君、悩み事があるなら言って下さい。解決出来る問題なら話しが出来るから…」

木嶋に伝えたのだ。

木嶋は、

「富高さんに言われたら話した方がいいかな?」富高さんと小室さんの前で話し始めたのだ。

「好きな人が会社と表にいます。どちらも、一長一短あるので、選択が難しい。どうすれば想いを伝えればいいのか判らないんだよね。自分自身が…。」

富高さんは、

「木嶋君、好きな人って誰かな?」木嶋に聞いていた。

木嶋は、

「一人は、当然…はるかさん。もう一人は…会社内にいますが…あえて名前は言いません。秘密です。」富高さんに話したのだ。

富高さんは、

「木嶋君、はるかさんは当然だとしても…もう一人…教えて欲しいけど‥言いたくないなら言わなくてもいいよ。」木嶋に話したのだ。

小室さんは、

「木嶋が、お気に入りのはるかちゃんは、クラブ『H』に今日はいるのか?」木嶋に尋ねたのだ。

木嶋は、

「今、確認します。」小室さんに伝えて、木嶋は、後ろのポケットにある携帯を取り出し、クラブ『H』に電話をした。

「プルッ、プルー、プルー」呼び出し音が鳴り響いている。

「クラブ『H』でございます。」若い男性の声が、携帯から聞こえてきたのだ。

木嶋は、

「自分は、木嶋と言いますが…今日は、はるかさん、お店に出ていますか?」若い男性に尋ねた。

若い男性は、

「はるかさんですか?今日は…店に来ていますよ。」木嶋に言葉を返したのだ。

木嶋は、

「ありがとうございます。」そう言いながら、電話を切ったのだ。

「小室さん、富高さん、今日、はるかさんは、店に出ています。時間に制限がある女性なので横浜駅に着く時間を確認しますので、少し猶予を下さい。」木嶋は、話しながら携帯のお気に入りに入っている、【乗換案内】のサイトに接続した。

いつの間にか、電車が発車していたのだ。酔っ払っているからなのか、

「え〜、次の停車駅は…戸塚〜。戸塚〜。」車内アナウンスが聞こえてきたのだ。

富高さんは、

「え〜。戸塚なの?木嶋君、戸塚で乗換でいいのかな?」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「戸塚で乗り換えましょう。」富高さんに伝えた。

小室さんは、まだ、ハイテンションな状態であった。

「小室さん、次で降りますよ!」木嶋は伝えた。

「戸塚。戸塚です。」車内アナウンスが聞こえたと同時に、

「ピンポン、ピンポン」ドアが開いた。

エスカレーターを上り、改札口を出た木嶋、富高さん、小室さんの3人は、JRの改札口に向かったのだ。

改札口を入り、電車が入ってきた。

「プルー」発車ベルが鳴り響く戸塚をあとに、横浜駅に向かったのだ!

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