第615話
「さあ~自分の本領発揮だ。」木嶋は、急に元気が出て来たのである。
かれんさんは、
「木嶋さん、元気になり過ぎですよ。早く、こっち…こっち…」右手で手招きをしていた。
木嶋は、
「OK。かれんさんを見つけたぞ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
二「木嶋さん、見つけるのは早いですね。感心しました。」木嶋の行動力に驚いていた。
二人で、『ゲームセンター』に入って行く。
木嶋は、
「かれんさん、プレイする《ゲーム》が決まったら、連絡下さい。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「了解しました。」木嶋に答えていた。
木嶋は、かれんさんの元から、離れて行く。
かれんさんは、
「木嶋さん、私に気遣いしてくれたのかな?」木嶋の行動に理解を示しつつ…
自分が、《プレイ》するゲームを選んでいた。
木嶋は、一目散に…
いつものように…
【野球ゲーム】のコーナーへ向かった。
「まずは、説明文を読まないと解らないことがあるからね!」自分自身に呟いていた。
「フムフム、なるほど、こう言うことか…実際に、《プレイ》をすれば解るかな!」
木嶋は、説明文を読んで、頭で理解をしつつも…
実際に、感覚で補おうとしていた。
一方で、かれんさんは…《プレイ》する《ゲーム》を決めたのである。
もちろん、選択したのは…【ゴルフ】の《ゲーム》である。
かれんさんは、
「木嶋さんに、連絡を入れないと…心配してしまう。メールで連絡を入れましょう!」
右手に持っていた…【COACH】のカバンから、携帯を取り出した。
「木嶋さん、私の《プレイ》する《ゲーム》は、【ゴルフ】です。木嶋さんは…何の《ゲーム》ですか?」かれんさんは、木嶋にメールを送信した。
木嶋は、
「そろそろ…《ゲーム》を始めますか!」財布から、小銭を取り出した。
そのとき、木嶋の携帯が…
「ピローン、ピローン、ピローン」メールの着信音が鳴っていた。
「誰かな?」
少し…不安になりながら、メールの受信ボックスから、確認をしていた。
「あっ、かれんさんからだ。予想通り…【ゴルフゲーム】…か!良い選択をしたかな!自分も、かれんさんに…返信メールをしないといけないな!」
続けて…
「かれんさん、自分は…【野球ゲーム】コーナーにいますよ。」かれんさんに、メールを送信したのである。
木嶋は、
「うん。これでいいかな!適当な所で、かれんさんを、探しにいかないと…」かれんさんのことが、心配で堪らないのである。
「本来なら…かれんさんと、一緒にいないと、いけないのに…悪いことをしたかな?」罪悪感を感じていた。
「たまには、息抜きをしないと…。」木嶋は呟いた。
【野球ゲーム】を始め…試合も、中盤に差し掛かった頃…
木嶋の携帯が…
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り出していた。
「かれんさんかな?」
恐る恐る…携帯の画面を覗いた。
「はるか…からだ。どうしようかな?電話に出よう!」木嶋が電話に出たとき…鳴り止んでしまった。
「またか…」木嶋は、ため息をついたのであった。