第606話
木嶋は、Gパンのポケットから財布を取り出した。
「300円か?小銭があったかな?」財布の中を探していた。
「おっ…丁度あったぞ。」
木嶋は、小銭を300円…女性店員さんに手渡した。
女性店員さんは、
「300円…丁度お預かり致します。こちらが…ポイントカードになります。コンビニでも使えますので、ご利用下さいませ。また、有効期間は、本日より、一年間です。更新の時期が近くなりましたら、記載された住所に、ハガキを送付致しますので、期間内に、カウンターにお持ち下さい。」木嶋に伝え…
続けて…
「何か?判らないことなどはありますか?」話していた。
木嶋は、
「何も、ありません。」女性店員さんに答えていた。
女性店員さんは、
「期間内に返却ボックスまで、お戻し下さいませ。」木嶋に告げ、その場を離れて行った。
木嶋は、CDと、ポイントカードを持ちながら…《レンタルショップ》を後にした。
「今は、コンビニでも…利用出来るなら、便利だな!」感心をしていた。
「あっ…かれんさんに電話をしないと…!」危うく、忘れるところであった。
携帯を取り出し…かれんさんの番号をスクロールした。 「プッ、プッ、プルー」呼び出し音が鳴っている。
かれんさんが、電話に出た。
「もしもし…かれんです。」
「木嶋です。今…《レンタルショップ》を出たので、これから、戻ります。」木嶋は、かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「了解です。足元に、気をつけて帰って来て下さい。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「了解しました。」かれんさんに答えたのであった。
雪道を、一歩ずつ…時間を掛け、歩いていた。
「ここで、ケガをしたら…はるかに何て言えばいいのか?分からないな!」一人で呟いていた。
その頃…かれんさんは、ベットから起き上がり…甘酒を作っていた。
「木嶋さんが、寒さに震えて帰って来るから…温かいコーヒーよりも、甘酒がベスト。」
「うん、程よい…温かさ。あとは、木嶋さんが…戻って来るまで、ベットに入っていよう。」木嶋の帰りを、待ち詫びていた。 「ズッ、ズッ、ズッ」靴を引きずる音が聞こえてきた。
「この足音は、木嶋さんだ。」かれんさんは、足音で、木嶋だと感ずいていた。
木嶋は、
【ピンポン】チャイムを鳴らしたのである。
かれんさんは、素早く…《ドアホン》を取り…
「かれんです。」木嶋に言葉を返していた。
木嶋は、
「今…戻ってきたよ。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「今…開けますね!」ロックを解除した。
木嶋は、
「只今…戻りました。」かれんさんに答えたのである。
かれんさんは、
「外は、寒くなかった?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「外は、寒かったよ。《レンタルショップ》は、暖房が効きすぎていて…暑く感じたよ。」かれんさんに話し…
「これ…《レンタルCDです。》」手渡したのである。
かれんさんは、
「ありがとうございます。」木嶋に答えたのであった。