第601話
かれんさんは、
「ヒャー…冷たい。」声を出していた。
木嶋は、
「そりゃあ…《熱冷ましシート》は冷たいよ。冷たくなったら意味がない。貼る前に、使用期限の確認をしたから大丈夫だよ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「心配を掛けて、ごめんなさい。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「気にしなくていいよ。れから、お粥を温めるからね、ベットで待ってて。」かれんさんに話し、キッチンに向かった。
木嶋も、熱があるときは、《熱冷ましシート》を使う。
あまりにも、高熱の状況が続く場合は…《熱冷ましシート》よりも、《氷枕》が効果的である。
「えっ…と、お粥はどこにあるかな?」木嶋は、キッチンの周りを探していた。
「おっ…見つけたぞ。」
お粥は、玉子粥である。
「賞味期限は…大丈夫だな。」木嶋は、袋を持ち、ガス台の上で、沸騰していた鍋に入れた。
待つこと…5分。
お粥を、少し大きめな器に移した。
木嶋は、スプーンを使い、一口食べてみた。
「まだ、温く感じるかな?」
木嶋は、心配になり…器に、サランラップを掛け、電子レンジに入れた。
待つこと…30秒。
ほど良い、温かさであった。
木嶋は…再び、スプーンで食べてみた。 「うん、これならいいかな?」納得した表情である。
洗いかごから、かれんさんのマグカップを出し、冷蔵庫から、烏龍茶を取り出した。
トレーを使い…お粥と一緒に、マグカップ、烏龍茶を、かれんさんのベットに運んでいた。
「かれんさん、お待たせしました。」かれんさんに声を掛けた。
かれんさんは、
「木嶋さんが、作ってくれたんですね!嬉しいです。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「残念ながらお粥は、作ったのではありません。かれんさんのキッチン周囲を探していたら…偶然にも、見つかったんだ。それを温めました。」かれんさんに、正直に答えていた。
かれんさんは、
「そう言えば…私、スーパーの特売で、購入したのを思い出しました。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「それが、役に立ったね!」かれんさんを誉めつつ…
「かれんさん、お口を開けて…」促していた。
かれんさんは、
「はい。」木嶋に向けて、口を開いていた。
木嶋は、
「フーフー」息を掛けながら、お粥を冷ましていた。
かれんさんは、それを食べたのである。
「木嶋さん、熱すぎなくていいですよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「あまりにも、熱いと…舌を火傷してしまうからね。あっ…烏龍茶もあるよ。」かれんさんに話し、マグカップを渡したのである。
かれんさんは、マグカップを持ち…木嶋から烏龍茶を注いでもらったのである。
木嶋は、
「かれんさん、チョット…待ってて!」かれんさんに待つように話したのだ。
かれんさんは、
「木嶋さん、また、何か?《サプライズ》でもあるのかな?」
昨日から、《サプライズ》が多いので、それはかりが気になっていた。
木嶋は、
「お待たせしました。」にこやかな表情で、かれんさんのベットに戻ってきたのであった。