第60話
木嶋は、
「やっぱり、そう感じるよね!自分が、『HERMES』というブランドメーカーの名前を聞いた瞬間、あぁ〜聞いたことはあるが、実際、プレゼントを贈る立場になった時に、怖いなと思ったんだ。」富高さんに伝えたのだ。
富高さんは、
「自分は、女性に対してプレゼントを贈った経験がないから何と言っていいか判らないよ!はるかさんも、木嶋君の財政事情って理解をしているのかな?」木嶋に問い掛けたのだ。
木嶋は、
「理解はしていると思います。」富高さんに話しをしながら会社のバスが最寄り駅に着いたのだ。
会社のバスを下りた木嶋と富高さんは、最寄り駅から程近い、
焼き鳥屋「鳥太郎」に歩いて行った。
焼き鳥屋「鳥太郎」の暖簾を潜り、会社の先輩である小室さんと同僚の大森さんに合流したのだ。
小室さんと大森さん、富高さん、木嶋の4人が久しぶりに揃って飲むのは1年ぶり位であった。
木嶋は、小室さんの目の前に座り、富高さんも木嶋の右隣りに座った。
小室さんは、
「木嶋、まだ、横浜の若いお姉ちゃんのお店に行っているのかな?」木嶋に問い掛けていた。
木嶋は、
「横浜と言っても、3カ所ありますよ。どこを指していますか?」小室さんに聞いていた。
小室さんは、
「どこを指しているかは、木嶋が、お気に入りの女性がいるところだよ。」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「横浜駅から近い店ですよ。」小室さんに悪戯ぽく話していた。
小室さんは苦笑いをしながら、左横に座っていた大森さんが、木嶋に話しかけてきた。
「確か…はるかちゃんとか、何とか言っていたよね!」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「大森さん、良く名前を覚えていたよね!」大森さんに感心していた。
大森さんは、
「当たり前ではないですか?いつも、自分がいる場所で、富高さんと話しているから覚えたくなくても耳に入りますよ。」木嶋に、少し怒った口調で話していた。
木嶋は、
「大森さんだって、同じではないですか?」大森さんに聞いていた。
大森さんは、
「何が同じなのですか?」木嶋に問い掛けたのだ。
木嶋は、
「何が同じかって…大森さんも、夜のお店のお姉さんと付き合っているじゃないのかね!」大森さんに話したのだ。
小室さんは、少し酔っ払い気味に…
「大森、お前も夜の店のお姉ちゃんと付き合っているのか?」大森さんに尋ねたのだ。
大森さんは、
「木嶋君が、《でっちあげ》で話しているのですよ。小室さんも、変な誤解をされては困りますよ。」小室さんに話したのだ。
小室さんは、
「木嶋、大森が、《でっちあげ》だと話しているぞ…。」木嶋に尋ねたのだ。
木嶋は、
「大森さん、《でっちあげ》なんて…随分なことを言いますね!」大森さんに伝えたのだ。
大森さんは、
「自分は、真実を話したのです。根も葉も無い噂を流して話しをされては、困るんですよ!」木嶋に話しかけたのだ。
木嶋の右横に、座っていた富高さんは、
「木嶋君の話していることは、信憑性があると思いますよ。大森君も、本当のことを話した方がいいよ。」大森さんに伝えたのだ。
大森さんは、
「本当のことは、今、話した通りですよ。」ビールジョッキに手をやり、ビールを飲み干していた。
木嶋は、呆れた表情を出し、
「まっ、いいかな?大森さんが、そう主張しているのだから…いずれは、本当のことが判ると思いますよ!」小室さん、富高さんに同意を求めたのだった!
焼き鳥屋「鳥太郎」での宴会は、最高潮に達していたのだ。




