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第6話

セレクトショップに、はるかが入ってから時が流れて行く。

店の外にいた木嶋の携帯が、

「ピローン、ピローン、ピローン」と鳴り、電話に出た。

「何か欲しい商品は、見つかったのかな?」と聞いたのだ。

はるかは、

「セレクトショップの中で見たのですが、欲しい商品がないので、再び、LOUIS VUITTONに、行きたいのですがいいですか?」と、木嶋に、話している。

木嶋は、

「分かりました。横浜高島屋の1FのLOUIS VUITTONだよね。先に、店の前にいるからね。」と、はるかに伝えてセレクトショップを後にしたのだ。

はるかも、木嶋のあとを追うように、『LOUIS VUITTON』に来たのだった。

はるかが、再び、《LOUIS VUITTON》に、入り時間が経過していた。

木嶋の携帯が、

「ピローン、ピローン、ピローン」と鳴ったので、

「LOUIS VUITTON」の中に入って行ったのだ。

はるかは、商品を手に取り、

「この商品が、欲しいので買って戴けませんか?」と、木嶋に言い、店の外に出て行ったのだ。

木嶋は、はるかが、手にしていた商品を受け取り、会計をしたのだった。

会計が終わり、

「LOUIS VUITTON」から出て来た木嶋は、商品を右手に持ちながら、店の外で待っていた、はるかと合流して、近くのにある

「ドトールコーヒーショップ」に入って行った。

空いている席を、見つけてお互い荷物を置き、メニューを見ながら、木嶋は、コーヒーを、はるかは、ロイヤルミルクティーをオーダーして、先に、席に戻り、木嶋が、コーヒーとロイヤルミルクティーを持ちながら、はるかの待つ席に着いたのだ。

はるかは、

「今日は、誕生日プレゼントだけでも、嬉しいのに、X'masプレゼントまで戴いて、ありがとうございました。」と、御礼を言った。

木嶋は、照れながらも、

「いえいえ、どういたしまして。自分も、久しぶりに女性にプレゼントをしました。」と、言ったのだが、木嶋は、今まで女性にプレゼントなんかしたことがなく、今回が初めてだった。

何故なら、今までの木嶋は、女性に奥手であったのだ。

会社や学校、陸上や研修で知り合った仲間との交流、サークルを立ち上げたこともあった。その中には、好意を抱いた女性は、何人かいたが、自分の気持ちを、打ち明けられずにいたのだ。

それが、木嶋自身のメンタル面の弱さであったのだ。

そんな時に、はるかに出会ったのだ。

木嶋は、コーヒーショップに入ってから、はるかと話しをしていた。

はるかの好きな男性のタイプや木嶋が何故?クラブ

「F」に入ったのか!木嶋の好きな女性のタイプなど、色んな話しをしていた。

木嶋の脳裏には、

「この世界の人たちは、プレゼントを貰ったら終わりだろう。はるかとも食事やデートすることもないかな!」と、思うのは不思議ではなく、ごく当たり前と感じていた。

はるかが、

「そういえば、木嶋さん、X'masは、何か予定がありますか?」と、はるかが、聞いてきたのだ。。 木嶋は、

「X'masは、何も予定はないけど…何でかな…?」と聞き返した。

はるかは、

「お店で、X'masイベントがあるのですが来て頂きたいのですが…」と話してきた。

木嶋は、

「はるかさんはいるのかな?」と聞くと、

「23日とX'masの日にお店に出ています。来て下さい。」と、はるかが言う。

木嶋は、

「確約は、出来ないが行けたら行きますと…」言うしかなかったのだ。

「X'masのイベントに、来る来ないの連絡を、携帯にして戴けませんか?また、来月の13日って誕生日でしたよね。」と、はるかが話してきた。

「そうだよ。」と、木嶋は答えた。

はるかが、

「来月の予定を確認して木嶋さんの誕生日のお祝いをしてもいいでしょうか?」と話してきた。

木嶋は、

「覚えていたらでいいですからね!」と伝えたのだった。

「はるかとは、もう、連絡も来ないで音信不通になってしまうのだろう。」と、一抹の不安が、脳裏をよぎったのだ。

はるかが、

「どうなされたのですか?」と、不安な顔をしていた、木嶋に

聞いてきたので、

「何でもないよ…」と、強がりを言うしかなかった。

ふと、木嶋が左手にしている腕時計で時間を確認したのだ。

コーヒーショップに入ってから、1時間ぐらい経過していたのだ。

「そろそろ、帰りましょうか?」と、はるかが、言うので、

木嶋は、

「帰ろうか!」と、はるかに、声を掛けて、席を立つと同時に、木嶋の席に置いてあった《LOUIS VUITTON》を渡したのだった。

はるかは、相鉄線の改札口を通り、見送っていた、木嶋に、会釈をしながら靴の音を響かせ、

「カポッ、カポッ、カポッ」と階段を響かせ、上って行った。

木嶋は、

発車ベルが、

「プルー」と鳴り響く横浜駅をあとに、家路に着くのだった。


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