第596話
かれんさんは、
「木嶋さん、いきなり脅かしたみたいでスイマセン。私の行きつけのお店の店員さんが、一目…木嶋さんに会いたいと話していたので、洋服を見て頂きたいのと同時に、紹介したかったのです。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「そうだったの?行きなり…《私のイメージ通り》と言われても、何を言っているのか?ピン…と来なかった。」かれんさんに答えていた。
女性店員さんは、
「彼氏さん、初めまして。ここのブランドショップ『M』店長の香月と言います。かれんさんには、いつも…洋服を、ご購入頂いています。」木嶋に挨拶をした。
木嶋は、
「こちらこそ…初めまして。木嶋と言います。」香月さんに、頭を下げていた。
かれんさんは、
「私は、毎週のように…このショップに、目新しい洋服を探しに来ています。」木嶋に、嬉しそうに話していた。
木嶋は、
「かれんさんから、電話を取ったときに…話している内容から、多分、行きつけのショップにいるのかな?と思っていたんだ。」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「私の話しの内容で分かってしまいました?」木嶋に、照れていた。
香月さんは、
「彼女は、一途なところがありますよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「香月さんも、そう…思いますか?」香月さんに尋ねていた。
香月さんは、
「あなたのために、頑張ろう…と言う気持ちは、大切にした方がいいですよ!」木嶋を諭したのである。
木嶋は、
「やはり、そう感じますか?」香月さんに聞いていた。
香月さんは、
「私は、かれんさんが…来店するたびに、一緒に洋服を選ばせて頂いております。スタイルがいいので、たくさん、オススメがありますよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「自分は、かれんさんと、長い時間…一緒に過ごすことはないですよ。逆に言えば…珍しいぐらいです。」謙遜して話していた。
かれんさんは、
「一人で、行きつけの《ショップ》に来るよりも、好きな人と来て…喜んでもらいたいですからね!」香月さんに答えていた。
木嶋は、
「かれんさん、今日は…買いたい洋服があるのかな?」かれんさんに問いかけていた。
かれんさんは、
「アッ…忘れていました。私、欲しいワンピースがあって、《ピンク》、《ブルー》、《ベージュ》の3色あるので、どれにして良いか?迷っています。」木嶋に現在の心境を話していた。
木嶋は、
「それだけの色があると、確かに迷うよね?香月さんの意見は…いかがでしょうか?」香月さんに聞いていた。
香月さんは、
「何色でも、かれんさんは、お似合いですよ!あとは、本人の好みだと思います。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「本人の好み…ね!これが、一番難しい。あとは、かれんさん次第だね。」かれんさんに、選ぶように答えていた。
かれんさんは、
「それでは、1着ずつ…試着して、木嶋さんが…これだと言う色に決めて頂いていいですか?」木嶋に同意を求めていた。
木嶋は、
「凄い《プレッシャー》だが、自分の直感を信じるよ!」かれんさんに話したのであった。
香月さんは、かれんさんに、1着ずつ…《ワンピース》を手渡ししたのである。