第589話
かれんさんは、
「私、家族が運転する車以外に乗ったことがありません。木嶋さんの車に乗るのが、初めてです。」笑顔で木嶋に応えていた。
木嶋は、
「そうなの?今どき…珍しいね!車は、慎重に運転するから安心してね。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。」木嶋に、感動していた。
木嶋は、
「今日の天気は、一日…雪が降り続く見込みです!これから、夕方までの降雪量は、東京都心で、10センチ、横浜で、8センチ、関東北部で、30センチです。また、交通機関の乱れに気をつけて、時間に《ゆとり》を持って、お出かけ下さい。」テレビの天気予報を聞いていた。
かれんさんが、
「木嶋さん、今日の天気は…どうですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「今日の天気は、一言で言えば、最悪だね。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「最悪…ですか?まだまだ、雪が降り続くのですね!」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「その通りです。交通機関の乱れはあると、テレビのニュースで伝えていたよ。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、どうしようか…と、悩んでいた。
「一年に一度のX'mas。《whiteX'mas》になることは、あまりないですよね。逆の発想をすれば、人通りは、少ないですよね?出掛ける《チャンス》だと思いますが、木嶋さんは…どうなされますか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「そうだね!こんな天気だからこそ…出掛ける価値は…あるね。横浜に行こうか?」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「その言葉を、待っていました。すぐに支度をしますね!」木嶋に話し、部屋に戻ったのであった。
木嶋は、
「かれんさんのスタイルから言って…【ミニスカート】も似合っている。それにならないかな?寒いから、それは…ないかな?」かれんさんが、どんな服装になるのか…内心、興味津々(きょうみしんしん)である。
かれんさんのスタイルは、脚が…スラッと綺麗なところである。
木嶋は、典型的な胴長短足なのだ。
今を遡ること…13年前。
身長が高い女性と交際していた。
高いと言っても…木嶋とは、僅かな差である。
些細なことで、喧嘩別れをしてしまったことを、今でも、後悔している。 それが、【トラウマ】になっていて、自分から、女性に話しを切り出すことが出来ずにいたのだ。
今は、はるかの【おかげ】で、【トラウマは、消えつつあった。
「木嶋さん、お待たせしました。」着替えを終えた…かれんさんが、木嶋に声を掛けた。
木嶋は、その服装を観た瞬間…一目惚れをしてしまった。
その服装とは…
真っ白なロングドレスに、真っ白な帽子。
それは、【真っ白な天使】であった。
木嶋は、
「バッチリ…似合っていますよ。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。」木嶋に言葉を返したのであった。