第587話
「さっ…私も、ベットに戻らないと、木嶋さんが心配している!」かれんさんは、木嶋の待つ部屋に戻って行った。
木嶋は、かれんさんが、戻ってきたことを知らずに…
「スースー」と寝息を立てていた。
そんな木嶋の姿を見た…かれんさんは、
「木嶋さん…おやすみなさい!」そう言いながら、優しくキスをして、木嶋の隣りに入り眠りに就いた。
翌日…
《トントン…》
まな板と、包丁を使っている音が聞こえている。
太陽の光が、部屋の中に射していた。
木嶋は、左腕にしていた…腕時計で時間を確認した。
「もう、こんな時間になるのか?」まだ寝ぼけていた。
時間は、午前9時を経過している。
「さて…起きるかな?」一人で呟いていた。
かれんさんは、木嶋が起きてきたとに気がついた。
「アッ…木嶋さん、おはようございます。」木嶋に声を掛けた。
木嶋は、
「おはようございます。昨日、何か?寝言を言っていなかったかな?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「何も、寝言を言っていませんでしたよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「それなら、いいんだ。」少し安心したのであった。
慣れない場所だと、木嶋は、何度も…目が覚めてしまう。
それは、どこに泊まりに行っても変わらない。
昨日の夜は、それが一度もなかった。
かれんさんは、
「木嶋さん…朝食の用意が出来ていますよ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「もう…そんな時間になるんだね!」かれんさんに答えていた。
時計を見ると…
午前9時30分になろうとしていた。
「じゃあ…朝食を頂きますか?」ベットから立ち上がった。
テーブルの上に並んだのは、パンとサラダ、目玉焼き、コーヒーであった。
かれんさんは、
「木嶋さん、《ご飯党》でしたよね?ご飯にしますか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「ご飯がいいですが、パンでいいよ。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「私も、ご飯が好きですが、休みの日は…パンにしています。バターか?ハチミツでもいいですか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「どっちでもいいですよ。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「じゃあ…出しますね。」
冷蔵庫から取り出した。
コーヒーに、砂糖とミルクを入れ、かき混ぜた。
木嶋は、
「コーヒーが、おいしいね!」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「私、コーヒーと、紅茶には…こだわりがあります。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「コーヒーを飲んでいても、《インスタント》ではなく、《コーヒー豆》からだと、直ぐに分かりました。」かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、コーヒーに詳しいですね!何か?資格をお持ちなのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「コーヒーマスターみたいな資格は、持っていません。飲んだ感覚で答えました。」かれんさんに伝えたのであった。
かれんさんは、
「木嶋さん、更に…惚れてしまいました。」照れながら…木嶋に話していた。