第585話
かれんさんは、
「木嶋さん、私と、1つ…約束をして頂けませんか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「かれんさん、何の約束かな?」かれんさんに聞き返した。
かれんさんは、
「私と、木嶋さんが、交際していることを、お店で働いている女性に、言わないで下さい。」木嶋に、頭を下げていた。
木嶋は、
「そうだね!麻美さん以外の人には、言わないようにすればいいんだよね!」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「そうです。ママ以外の人には…ですよ。」木嶋に答えたのであった。
木嶋は、
「了解しました。」右手で、OKサインを出したのである。
なぜ?かれんさんが、木嶋との交際を…麻美さん以外の人に、言わないように…と言っただろうか?
それは、お客さんと、繋がりを絶たないためである。
お客さんは…
【ひとときのやすらぎ】を求めに、飲みに来いるのだ。
木嶋や、富高さんも、居酒屋から、クラブに飲みに行くのは、日頃の《うさ晴らし》に行く。
普段、言えないことも…クラブの女性たちに、話しをしているのだ。
かれんさんは、
「木嶋さん、お店以外では、恋人同士ですからね!」木嶋に伝えた。
木嶋は、頷きながら…
「そうだよね!かれんさんが、店に出勤しているときに、会社の仲間と飲みに行ったら、会話に注意をしようね!」かれんさんに話したのである。
かれんさんは、
「それで、お願いしますね!」木嶋に、《ウインク》で応えていた。
木嶋は、目のやり場に困っていた。
ふと、腕時計で時間を確認した…
時計の針が、午前0時になろうとしていた。
「もう少しで、X'masだよ。」木嶋は、かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「そうですね!こうして、2日間も、一緒にいられるのは、嬉しいです。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「自分も、同じだよ!」かれんさんに答えたのだ。
かれんさんが、カーテンを開け…外の天気を確認していた。
「アッ…雪が降り始めて来ましたよ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「マジで…」慌てて、窓を開け手を外に出した。
掌に、雪が軽く落ちている。
「この雪は、粉雪なので、降り続けば…かなりの積雪になるよ!」木嶋は、かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「本当ですか?【whiteX'mas】なんて最高じゃないですか?《雪だるま》を作りたいですね。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「まさに、【whiteX'mas】なろうとしているね。こんな経験…今までないよ。」嬉しい悲鳴を挙げていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、炬燵で寝てしまったら、風邪を引いてしまいますので、私のベットで一緒に寝ませんか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「そうしようかな?」かれんさんに話したのである。
かれんさんは、
「私、木嶋さんの着替えを持って来ますね!」木嶋に告げ、その場から離れて行った。
木嶋は、
「何て…手回しがいいのだろう?これも、かれんさんの《シナリオ》かな!」そう思っていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、これを着て下さい。」木嶋に着替えを渡した。
木嶋は、
「ありがとうございます。」かれんさんに言葉を返したのである。