第581話
かれんさんは、コンビニの袋から、《シャンパン》を取り出した。
「木嶋さん、今…注ぎますからね!」かれんさんは、優しい声で…木嶋に伝えた。
食器棚から、ワイングラスを…2つ出したのだ。
それを、炬燵の中にいる…木嶋に渡したのである。
木嶋は、
「まだ、時間に余裕があるから慌てなくていいよ。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。こうしていると…夫婦みたいですね。」照れながら…木嶋に話していた。
木嶋は、
「そうだね。本当の夫婦になれる日が来るといいのにね。」かれんさんに答えていた。
かれんさんが、
「木嶋さん、準備に、もう少し…時間を頂けませんか?良かったら、テレビでも見ていて下さい。」木嶋に、テレビの《リモコン》を渡した。
木嶋は…かれんさんから、テレビの《リモコン》を受け取ったのである。
「今日は、何か?良い番組はないかな?」テレビのチャンネルを、何度も変えていた。
「かれんさん、新聞はないのかな?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、ごめんなさい。新聞を、今…持って来ますね!」木嶋に《わび》を入れていた。
「木嶋さん、お待たせしました。」木嶋に新聞を渡した。
木嶋は、新聞のテレビ欄を広げた。
「今の時期は、 スペシャル番組ばかりだな!」一人で呟いていた。
木嶋の呟きを聞いていた…かれんさんは、
「X'masですから、仕方ないですよ!」木嶋に即答したのである。
木嶋は、
「適当にチャンネルを入れよう!」リモコンで、観たい番組を探していた。
その中で飛び込んで来たのは、クイズ番組である。
「クイズか…?最近、頭が固くなっているからね。挑戦してみよう。かれんさんも、早く来てね!」木嶋は、かれんさんに、促したのである。かれんさんに話し、歩き始めた。
商店街を通り過ぎた。
かれんさんは、
「今…いきます。」木嶋に告げたのである。
クイズと言えば…木嶋は、好きなクイズ番組があった。
そのクイズ番組は…
【アメリカ横断ウルトラクイズ】である。
【アメリカ横断ウルトラクイズ】とは、呼んで字の如く…
挑戦者が、各チェックポイントにおいて出題されるクイズを解いて、最終的に…
アメリカ…ニューヨークでクイズ王を決めるのである。
その過程で、敗者の人間模様も、映(うつし出されている。
【アメリカ横断ウルトラクイズ】のクイズ本を書店で購入して、勉強したり…会社のイベントに活用していたこともあった。
木嶋は、
「かれんさん、クイズ番組は…見るのかな?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「クイズ番組は、あまり観ないですね!ドラマなら…DVDで録画して、時間があるときに観ていますよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「ドラマを観るよね!」納得したように頷いていた。
かれんさんは、
「木嶋さんは、ドラマを観ないのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「ドラマは、観ないね!」かれんさんに答えたのであった。