第576話
かれんさんは、
「今日と言う…一日が素敵なひとときになりました。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「もちろん。まだまだ…時間はあるからね。」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、木嶋の肩にもたれていた。
「まもなく…横浜。横浜に到着です。」女性の車内アナウンスが聞こえてきた。
木嶋は、
「女性の車掌さんも、珍しいな!」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「私は、女性の車掌さんは、珍しくもないですよ。」木嶋に答えていた。
「かれんさんが、良く利用する時間帯は、女性の車掌さんが多いかな?」木嶋は、かれんさんに問いかけていた。
かれんさんは、
「そうですね!学校に行く時間帯は、多く感じられます。」
「そうだよね。今は、男女平等の世界。女性の車掌さんが、たくさん進出して行くのかな?」木嶋は、かれんさんに聞いていた。
電車が横浜駅に到着。
「木嶋さん、乗り換えますよ。」かれんさんは、木嶋を《エスコート》した。
木嶋は、かれんさんの右手を握りしめていた。
階段を降り、横浜市営地下鉄の改札前に、たどり着いた。
かれんさんは、
「木嶋さん、ここから…2つ先の駅に向かいます。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「ここから、2つ先の駅ですか!」
Gパンのポケットから、財布を取り出した。
きっぷ売り場の運賃表を見上げ…
「横浜市営地下鉄は、初乗り運賃は…高いね!」
木嶋は【ハー】と、ため息をつき、かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「そうなんですよね。私鉄は、意外と高いのかも知れませんね!」木嶋に告げたのである。
木嶋は、
「三ツ沢上町か…200円。」一人でボヤいたのだ。
きっぷを購入した。
横浜市営地下鉄を乗るのは、随分久しぶりである。
普段から、相鉄線を通勤で利用しているので、横浜駅から先は、全くと言っていいほど、【未知の世界】である。
かれんさんは、
「木嶋さん、早く…早く…。」木嶋を急かしていた。
木嶋は、
「かれんさん、急かさないでよ。」かれんさんに、笑顔で言葉を返したのだ。
改札を通り抜け、ホームに降りる…エスカレーターに二人で並んでいた。
エスカレーターの右側を開ける地域もあれば、左側を開ける地域もある。
一体…どちらが、正しいかは分からない。
東京を中心とした関東地方は、エスカレーターの右側を開けるのが、慣例となっている。
木嶋は、
「横浜市営地下鉄は、乗る人がいるね。」かれんさんに伝えた。
かれんさんは、
「私は、横浜市営地下鉄で、学校まで行っています。お店は、関内ですが…JRの改札口から出た方が近いのです。」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「そっか…。桜木町駅でも遊ぶの?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「桜木町駅周辺でも、たまに…遊んでいますよ!」木嶋に答えたのであった。