第574話
続けて…
「木嶋さん…このあとは、予定があるのですか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「このあとは、何も予定は入れていないよ。これから、かれんさんの家に行ってもいいかな?と考えているんだが…いきなりは、ダメだよね?」かれんさんに、ダメ元で聞いてみた。
かれんさんは、
「家に来て頂いても…構いませんよ。明日もあることですから…」木嶋に伝えた。
木嶋は、かれんさんの答えに驚きを隠せずにいた。
「マジでいいの!それなら、かれんさんの家に行っちゃおうかな?お互いの身体を密着させながら…一晩、過ごそうか!」本音で答えていた。
かれんさんは、
「私、ここまで男性に優しくされたことはないですよ。」さらに、感動していた。
木嶋は、
「今は、はるかさんより、かれんさんが大切ですからね。」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「ありがとうございます。」木嶋に伝えた。
男性店員さんが、デザートを持って来た。
「お待たせしました。食後のデザートです。」木嶋のテーブルに置いた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。」木嶋の代わりに、男性店員さんに答えたのである。
男性店員さんは、
「以上で、ご注文の品はお揃いです。あとは、時間の許す限り…ごゆっくり、お寛ぎ下さい。」木嶋に話し、その場を離れて行った。
かれんさんが、
「木嶋さん…ここのお店は、デザートまで凝趣向を凝らしていますね?」木嶋に話していた。
木嶋は、
「そうだね!在り来たりよりも、個性的でいいと思うよ。」かれんさんに答えたのだ。
アイスクリームや杏仁豆腐が、デザートの定番である。
このお店は…【パンナコッタ】を出してきた。
木嶋は、
「かれんさん、《パンナコッタ》は、食べたことがあるよね?」
「私、《パンナコッタ》は、家で食べていますよ。木嶋さんは…」かれんさんが、木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「自分は、《パンナコッタ》を食べたことがないね。かれんさんに食べさせてもらいたいな!」軽く…ジョークを飛ばしていた。
かれんさんは、
「いいですよ。」木嶋に言葉を返していた。
木嶋は、
「ありがとう。」かれんさんの計らいに感謝していた。
かれんさんは、
「木嶋さん…お口を開けて下さい。」木嶋に催促したのである。
木嶋は、恥ずかしながらも…口を開けた。
かれんさんに…食べさせてもらったのだ。
「かれんさん…おいしいよ。」
本当の恋人同士だ。
かれんさんは、
「一度…食べたら病みつきになりますよ。」木嶋に伝えたのであった。
木嶋は、
「また、食べたくなってしまいそう。」かれんさんに答えたのだ。
かれんさんは、
「木嶋さん…早く、私の家で、《イチャイチャ》しましょう!」木嶋に伝えた。
木嶋は、頷きながら、
「ここを出ようか!」かれんさんに話し、テーブルの上にあった伝票を持ち、レジに向かった。
会計を終えた木嶋は、外にいた…かれんさんの右手を握り…夜の街に消えて行ったのである。