第572話
木嶋は…
かれんさんに、《プレゼント》を取りに行くタイミングを、いつにしようか?見計らっている。
「かれんさん、苦手な食べ物は、山芋以外にあるのかな?」かれんさんに尋ねていた。
かれんさんは、
「山芋以外は、ありませんね!」自信満々(じしんまんまん)で、木嶋に答えていた。
木嶋は、
「羨ましいね!」かれんさんに告げた。
かれんさんは、
「木嶋さんも、苦手なものを、少しでも、減らすように努力しましょうね!」木嶋に同意を求めた。
木嶋は、
「そうだね。一つずつ減らす努力をします。」かれんさんに話していた。
《オタマ》を使い、寄せ鍋から具材をすくった。
それを、かれんさんに渡した。
かれんさんは、
「木嶋さん、ありがとうございます。」木嶋に告げた。
木嶋は、
「レディーファーストですからね。」当たり前のことをしたのだ。
かれんさんは、
「私、X'masイヴ》を木嶋さんと一、緒で良かったです。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「ありがとう。自分も、かれんさんと、過ごせて【最高】な気分だよ。」かれんさんに答えていた。
アツアツなので、【フーフー】息をかけながら食べていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、〆(しめ)は、何にしたのですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「かれんさんは、何だと…思いますか?」少し…意地悪な質問をした。
かれんさんは、
「鍋料理の〆(しめ)は、私なら…ご飯にしますね!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「ピンポン。正解です。どちかというと…自分は、《うどん》より《ご飯》なので、そちらにしました。」かれんさんに、《パチパチ》と拍手で答えていた。
かれんさんは、
「段々(だんだん)と、木嶋さんの考えていることを、理解して来たんですかね?」木嶋に尋ねた。
木嶋は、
「そうかもね。チョット…トイレに行ってもいいかな?」 かれんさんに問いかけた。
かれんさんは、
「どうぞ!行って来て下さい。その代わりに、私を、置き去りにしないで下さい。」木嶋に、《キツく》話したのだ。
木嶋は、
「かれんさんを、悲しむことはしませんよ。」かれんさんに伝え、一度…席を立った。
店のドアを開け、トイレに向かった。
トイレから、すかさず…先ほどのコインロッカーまで、小走りした。
「ここだ。」一人で呟いていた。
コインロッカーから、かれんさんに渡す…【babyG】の袋を右手に下げていた。
このとき…かれんさんは、木嶋から《X'masプレゼント》があるなんて、思っていなかった。
木嶋は、店に入る前に…袋を服の中に入れたのだ。
「お待たせしました。」明るい声で、かれんさんに答えていた。
かれんさんは、
「お帰りなさい。随分、時間が掛かりましたね!」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「チョット…混んでいたんだ。あっ…そうだ…これは、自分からの《プレゼント》です。」かれんさんに渡した。
かれんさんは、
「私が、《プレゼント》を貰っていいんですか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「いいよ。」と答えたのであった。