第567話
木嶋は、
「ここが、鍋料理の店『S』です。」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「木嶋さん、お店構えが、随分…高そうな《イメージ》がありますが、大丈夫ですか?」木嶋の財政を心配していた。
木嶋は、
「場所的に…高そうに感じられますが、庶民的な金額ですよ。また、自分のことを、心配して戴きありがとうございます。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「それなら、安心しました。」木嶋に答え、胸を撫で下ろしていた。
木嶋は、鍋料理『S』の暖簾をくぐった。
「いらっしゃいませ…。」
威勢の良い掛け声が、店内に…《コダマ》している。
男性店員さんが、
「いらっしゃいませ…ご予約のお客さまでしょうか?」木嶋に問いかけてきた。
木嶋は、
「はい、そうです。」男性店員さんに答えていた。
男性店員さんは、
「お名前を、伺って…よろしいでしょうか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「はい。予約を入れた木嶋と言いますが…」急に不安になり始めていた。
いつもなら、事前に《リサーチ》してから、お店に電話予約を入れるが、時間の猶予がないために、《インターネット予約》を活用したのである。
木嶋から見たら…インターネットを使うこと自体…珍しいことである。
「木嶋さんですね?ありました…《インターネット予約》を活用されたのですね!不安だったのではないですか?」男性店員さんが、木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「それは、心配ですよ。今まで、《インターネット予約》を活用したことがなかったので…」男性店員さんに答えたのだ。
男性店員さんは、
「今の時代は、《インターネット》が主流となっていますよ。お席にご案内いたします。」
木嶋と、かれんさんを…『エスコート』した。
見晴らしの良い席に座った。
木嶋は、
「こんなに、見晴らしの良いところはありませんね!」男性店員さんを褒めていた。
男性店員さんは、
「ありがとうございます。ご説明をさせて戴きます。本日は《X'masイヴ》でと週末の土曜日と言うこともあり…この後も、ご予約をされている…お客さまが、大勢おられますので、お時間は、2時間とさせて戴いておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。」木嶋に同意を求めた。
木嶋は、
「かれんさん、時間制限ありますが、いいですか?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「私は、木嶋さんが…OKでしたらいいですよ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「かれんさん、ありがとうございます。」かれんさんに感謝して…
「それで、お願いいたします。」男性店員さんに答えたのだ。
男性店員さんは、
「ありがとうございます。料理のご説明は、その都度お話しをさせて戴きます。」木嶋に話し、その場を離れて行ったのである。
木嶋は、
「今日は、鍋料理ですから…身体が温まるよ!」かれんさんに話したのだ。
かれんさんは、
「どんな料理が出て来るのか…楽しみです。」
「何だか…ワクワクしてきたよ。」木嶋は、かれんさんに、答えたのであった。