第561話
車内放送が…
「次は、桜木町…桜木町…終点です。どなた様も、お忘れ物のないようにお願いいたします。」アナウンスしていた。
木嶋は、
「乗った電車が、《木町止まりで》、運が良かったのかな?」一人で呟いていた。
電車が、ホームに到着。
『プシュー』エアーを切る音が聞、木嶋の耳にこえていた。
【ピンポン】と、ドアが開いた。
終点まの《桜木町》で乗車していたお客さんは、数多くいた。
木嶋は、
「意外にも、人が多くいたんだな!」最も…今日は、《X'masイヴ》。カップルが多くても、当たり前だ。関心していた。
桜木町駅の改札口は、1ヶ所しかない。
木嶋は、改札を出た。
すると、かれんさんが、木嶋の姿を見つけ…
「木嶋さん…こっちですよ。」声を掛けながら右手を振っていた。
木嶋は、その声に気付き…かれんさんの元に歩いていた。
「こんにちは!」木嶋が、かれんさんに挨拶した。
かれんさんは、
「木嶋さん、こんにちは!私、待ちくたびれてしまいましたよ。」苦笑いを浮かべ、木嶋に話していた。
木嶋は、
「お待たせして申し訳ない。待ち合わせ時間に遅れていないよね?」かれんさんに確認していた。
かれんさんは、
「待ち合わせ時間に余裕がありますよ。私は、先ほどまで、友だちと…桜木町駅周辺で遊んでいたので、こちらに早く着いたのです。」木嶋に答えたのだ。
木嶋は、
「そうだったんだ!その友だちも、今日…他の誰かと《X'masイヴ》一緒に過ごすのかな?そうでなければ、連れて来ても良かったのに…。」かれんさんに、軽い《ジョーク》を飛ばしていた。
かれんさんは、
「普段の私なら、そう言うことをしますが、今日は、木嶋さんと一緒に過ごす《X'masイヴ》に、そんなこと出来ませんよ。」強い口調で、木嶋に抗議していた。
木嶋は、
「そうだよね。今日は、かれんさんと《X'masイヴ》を過ごすと約束をしたんだ。勝手なことを言ってゴメンね!」かれんさんに、頭を下げていた。
かれんさんは、
「木嶋さん、立ち話しより、近くにあります…『コーヒーショップ』に入りませんか?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「そうだね。ここにいるより、《コーヒーショップ》に入って話しをしようか!食事をする場所に移動してもいいが、時間が早すぎる。今日は、寒さが身に染みるよ。」かれんさんに告げたのだ。
かれんさんは、
「木嶋さん、案内しますから着いて来て下さい!」木嶋に話し、その場を離れて行く。
木嶋も急いで…後を追った。
駅から歩いてすぐのところにあった。
木嶋は、
「桜木町で何度か…下車しているが、《ランドマークタワー》方面に来ないから、ここに…《コーヒーショップ》があるのを初めて知りました。」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「木嶋さん、歩かなさすぎですよ!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「本当だね。これからは、こちらに出歩くようにします。」かれんさんに答えたのだ。
かれんさんは、
「そうして下さい。私と、デートする回数も増えて行きますよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、黙って頷いたのである。