第559話
【不安だな!待ち合わせ場所まで、《ケガ》をしないで、事に歩いて行けるのであろうか?】
【ホワイトX'masになって喜んでいるのは、小さな子どもたち。降りかたも強いので、積もる確率は高い!】思わず…本音が出てしまう。
都会人は、雪が降るたびに、転倒する人が続出するのである。
それだけ、雪道に不慣れなのだ。
雪国育ちの人から見れば…笑ってしまうことだろう。
木嶋の携帯が…
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り響いている。
「誰かな?」
木嶋が電話に出た。
「もしもし、木嶋ですが…。」
「木嶋さん、こんにちは。かれんです。今、大丈夫ですか?」かれんさんが、木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「今、大丈夫ですよ!」かれんさんに、優しい声で答えていた。
かれんさんは、
「木嶋さんと待ち合わせ場所を、まだ、決めていなかったと思います。どこにしますか?」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「そうだったね。かれんさんに、食事をする場所を伝えながらまだ、待ち合わせを決めていなかったね。どこがいいかな?分かりやすいところがいいよね?」かれんさんに聞いていた。
かれんさんは、
「そうですね。私が、分かりやすいところがいいですね!」木嶋に告げたのだ。
木嶋は、
「それでしたら、JR桜木町駅の改札前でいいですか?」かれんさんに問いかけた。
かれんさんは、
「JR桜木町駅の改札前ですね。店の予約時間は、午後7時でしたよね?慌てて待ち合わせするよりも、時間に余裕がある方がいいですからね。午後6時でいいですか?」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「午後6時でいいですよ。かれんさんと、デートも出来る。目印がなくても大丈夫だよね?」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「私は、大丈夫ですよ。木嶋さんこそ…私の顔を忘れたりしたら、あとで《お仕置き》ですよ。」木嶋に強く…《アピール》していた。
木嶋は、
「かれんさんの《写メ》を、待ち受けにしているよ。」かれんさんに答えたのだ。
かれんさんは、
「ありがとうございます。」電話口で、木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「当然のことですよ。」自信満々(ししんまんまん)に答えたのだった。
かれんさんは、
「その《写メ》は、いつ撮影したのですか?私、気がついていますか?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「知らないうちに撮るのが、自分の《ポリシー》です…なんてね。店で飲んでいるときに、麻美さんにお願いしましたよ。」かれんさんに答えたのだ。
かれんさんは、
「ママが、撮影したなんて…気がつきませんでした。一言、言ってくれればいいのに!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「そうだね。かれんさんに、一言…言えば良かったね!今日、《2ショット》で撮るからね!」かれんさんに話していた。
かれんさんは、
「ありがとうございます。私、楽しみにしていますね!木嶋さん、後ほど、桜木町駅でお会いしましょう!」木嶋に伝え、電話を切ったのである。
木嶋は、
「フー」と息を吐きながら…
「期待を裏切らないようにしないと…」自分自身に言い聞かせていた。