第551話
「見た感じは、結構…高そうだな!どんなメニューがあるのだろう?」
木嶋は、恐る恐る…《メニュー》を《クリック》した。
「へぇ~、伊勢海老、トリュフなど…普段から、自分が、食べつけない食材がたくさんあるぞ!感覚としては、《プライス》が高いイメージがあるが、実際は、どうなのだろう?」
興味本意で、《プライス》を《クリック》した。
「予想した通り…いや~高いな!徳澤さんは、彼氏と、毎年のX'masを、こんな高級感が漂うところで、食事をしているのか!自分の財政事情を考えたときに無理だな!この店は、《フランスレストラン》か…?」
続けて…
「他の女性社員の人たちのオススメは…何かな?おっ…寿司屋があるのか?どれどれ…」
木嶋は、再び…携帯電話の《Yahoo!》サイトで、店のホームページを出したのだ。
「ここの店も、お洒落だな!場所は、どこにあるのだろう?」
目を凝らしながら、画面を見つめていた。
「なるほど、《クイーンズスクエア》か…電車で行くのもいいな!先ほどの、徳澤さんのオススメは…《ワールドポーターズ》の近くだったのか!桜木町駅から歩いて行くには、距離が、かなりある。確かに、会社の最寄り駅近くだと、職場の人に出合う確率が高くなる。また、湘南地区は、夏は…遊べるが、冬は、遊ぶところがない。だから、みんな…《みなとみらい》に行くんだな!車で行動することも、考慮しないといけないのか!最近、近場しか運転していない。たまには…横浜から、《みなとみらい》に、スカッ…と、気持ちの良い【ドライブ】のもいいな!助手席に座るのは、もちろん、かれんさんだよな。」木嶋は、一人で頷きながら、かれんさんと…2日間、X'masを過ごすことが、楽しみにしていた。
木嶋が、まだ、10代の頃…。
夜間高校の後輩と、交際していた。
最初は、デートするところが判らず…考え着いた場所が、山下公園であった。
そこまで行くのに、恥ずかしながらも、手を繋ぎ歩いていたことを思い出していた。
そのことを思えば、今は、車を運転することが出来るので、行動範囲が広がっている。
「寿司屋で、X'masを過ごすのも…気が引ける。他の女性社員の人は、どこが…あるのかな?」
木嶋は、ワクワクしていた。
「今度は、鍋料理の店だ。今の時期に、最高な《シチュエーション》だ。ここの場所は…」
木嶋は、店のホームページを出したのだ。
「ここは、《ランドマークタワー》か…。横浜って言う場所柄、雰囲気は、いいな!プライスも、自分が考えているほど…高くはない。ここにしようかな?いや、待てよ。もう一人のオススメも見てから…結論を出そう。」木嶋は、もう一人のお店をな入力していた。
「今度の店は…居酒屋か!庶民的だな!」
木嶋は、ホームページを見るまで、安心出来ないのであった。