第549話
徳澤さんは、
「誰でも…勉強不足なことが、たくさんあると思いますよ。少しずつ…焦らず、こなしていけばいいんじゃないですか!」木嶋に、《アドバイス》をした。
木嶋は、徳澤さんの言葉を聞いて…安心感が出てきたのである。
溝越さんが、
「徳澤さんは、美人だから…彼氏も、かなり格好がいいんだろうな?」徳澤さんに尋ねていた。
徳澤さんは、
「いやいや…そんなことないですよ。」右手で振りながら…溝越さんに、謙遜の言葉を返していた。
木嶋は、
「溝越さんの言う通りですよ。」溝越さんに答えていた。
溝越さんは、
「何で…木嶋が、徳澤さんの彼氏を知っているんだ?」徳澤さんに問いかけていた。
徳澤さんは、
「木嶋さんと、どこかで、会ったことがありますかね?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「前に、徳澤さんが、みんなで、イベントのミーティングをしているときに、彼氏の写メを見せてくれたよ。」徳澤さんに告げたのである。
徳澤さんは、
「そんなことがあったかな?」木嶋に伝えたのである。
【キーン、コーン、カーン、コーン】残業が始まるチャイムが、工場内に鳴り響いていた。
溝越さんは、
「木嶋は、5時で終わりだったよな!徳澤さんは、まだ、仕事があるのかな?」徳澤さんに話したのである。
徳澤さんは、
「私も、5時で、仕事が終わりなので、もう少し…木嶋さんと会話をしていたいなと思いますが、いいですか?」溝越さんに尋ねていた。
溝越さんは、
「徳澤さんがいいなら、木嶋と話しをしていけばいいよ。聞きたいことも、あるだろうから…!」木嶋に決断を促した。
木嶋は、
「そうだね。資料だけでは解らないことがあります。また、休憩所では、仕事をしている人たちに迷惑が掛かるので、溝越さんの机のところて、話しをしてもいいですかね?」溝越さんに問いかけたのである。
溝越さんは、
「机のところならいいよ。ストーブと、長椅子もあるからな!その代わり…火の始末して…!」木嶋に言い残し、その場を離れて行くのであった。
木嶋は、
「ありがとうございます。徳澤さん…溝越さんの机に移動しましょう!」徳澤さんに同意を求めたのだ。
徳澤さんは、
「OK。」明るい声で、木嶋に…言葉を返したのである。
木嶋は、
「徳澤さんが、彼女なら楽しいだろうな?」頭の中で、夢物語を描いていた。
《人は、誰にでも…夢を見ることが出来る。それを、実現するのは、自分次第。何も、見つけられない人生は…つまらない 。》
木嶋の心の中の叫びであった。
徳澤さんが、
「木嶋さん、何か?あったの?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「今ね、夢や希望がない…人生は、つまらないな!って…思ったんだ。」徳澤さんに伝えたのだ。
徳澤さんは、
「夢や希望がないのは、つまらない。私だって、ありますよ。」木嶋に告げたのである。
木嶋は、
「そうだよね。」思わず…納得してしまった。