第548話
「キーン、コーン、カーン、コーン」工場内にチャイムが響き渡っている。
「今日も…無事に仕事が終わったな!」木嶋は、一人で自問自答していた。
徳澤さんが、木嶋の元に歩いて来た。
「木嶋さん、お待たせしました。今日は、5時で終わりなの?」木嶋に聞いていた。
木嶋は、
「仕事量が少なかったので、5時で終わりです。徳澤さんは…」徳澤さんに尋ねていた。
徳澤さんは、
「私も、今日は…5時で終わりです。」木嶋に話したのだ。
木嶋は、
「何か…悪いことをした見たいで申し訳ない。」
続けて…
「チョット…待ってね!一緒に自動販売機に飲み物を買いに行こうか?徳澤さんも、何か…飲みますか?」徳澤さんに尋ねていた。
徳澤さんは、
「いいの?」木嶋に告げたである。
木嶋は、作業服の上着から財布を取り出した。
「いいよ。好きな飲み物を選んで下さい。」徳澤さんの好きな飲み物を選んでもらったのだ。
木嶋は、
「何を選ぶのだろう?ホットレモンティーかな?」
興味津々(きょうみしんしん)に見守っていた。
木嶋の予想通り…
【ホットレモンティー】を選択した。
徳澤さんは、
「ありがとうございます。木嶋さんは、買わないの?」木嶋に問いかけたのである。
木嶋は、
「もちろん、買いますよ。」
自動販売機にお金を入れ…
【サントリーのカフェオレ】を選んだのだ。
木嶋は、
「立ち話しよりも、休憩所で話しをしようよ。親方もいるけどいいかな?」徳澤さんに同意を求めたのだ。
徳澤さんは、
「休憩所でいいですよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、徳澤さんを連れ添い、休憩所に
向かった。
休憩所には、溝越さんが、スポーツ新聞を読んでいた。
「おっ…木嶋。若い女性社員と一緒にいるなんて、初めて見たぞ。どこの職場だ!」
溝越さんは、徳澤さんに尋ねていた。
徳澤さんは、
「技術です。」嫌な顔をせずに答えていた。溝越さんに伝えた。
溝越さんは、
「技術って…確か…木嶋の同期がいるよな?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「技術に、同期はいますよ。徳澤さん…知っているかな?」徳澤さんに聞いていた。
徳澤さんは、
「名前は、何て…言うのかな?」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「山森さんです。」徳澤さんに答えたのだ。
徳澤さんは、
「山森さんですか?私、知っていますよ!なんか…イベント以外に、親近感を感じますね。」木嶋に話したのである。
木嶋は、
「山森さんの話しは…置いておきましょう。徳澤さんが、持ってきて頂いた資料を見せて下さい。」徳澤さんに伝えた。
徳澤さんは、
「あっ…ゴメンね。今、出します。」上着から、1枚の資料を、木嶋に渡した。
木嶋は、
「ありがとうございます。」徳澤さんから渡された資料に目を通していた。
すると…馴染みのない店の名前がたくさんあった。
「いや~全然、知らない店ばかりだよ。」徳澤さんに話したのだ。
徳澤さんは、
「女性社員の人たちが、何回か…行ったことのあるお店ばかりだよ。」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「これは、勉強不足だ。」思わず…本音が出てしまったのだ。