第547話
木嶋は、若い女性社員の人たちが…どこで、昼休みに休憩している場所を、事前に教えてもらっていた。
「お昼どきに、お邪魔してゴメンね。今年のX'masは、徳澤さんを含めて、皆さん…当然のことながら予定があるよね?」若い女性社員に、問いかけていた。
徳澤さんは、
「もちろん、彼氏と、X'masを過ごしますよ。みんな…そうだよね?」その場にいた…他の3人の女性社員に聞いていた。
他の女性社員の人たちは、
「誰もが…X'masを一人で、淋しく過ごしたいと思う人はいないよ。二人でいたいと考えると思うよ。」それが、全員の答えであった。
木嶋は、
「普通は、そうだよね。徳澤さんを含めて…みなさんに、相談があるんだけど、いいかな?」徳澤さんたちに尋ねていた。
徳澤さんは、
「木嶋さん、何の相談だろう?ドキドキしちゃうな!」にこやかな表情で木嶋に伝えた。
木嶋は、
「自分は、今回…若い女性と、X'masを過ごすことになったのですが、どんな場所で食事をした方がいいのかな?」徳澤さんに話したのだ。
徳澤さんは、
「木嶋さん、おめでとうございます。どんな場所で食事をした方がいいのか…?そうだね…その人が行きたいと思うところがあれば、そこでもいいよ。私の場合は、彼氏に全てをお任せしているから…あとは、当日までのお楽しみだよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「当日までのお楽しみね!自分が、行きたい場所…!直ぐには思いつかない。すがに、居酒屋になってしまうと、相手が引いてしまうよね!」徳澤さんに聞いてみた。
徳澤さんは、
「いきなり、居酒屋は…《NGワード》だよ。今から見つけるのは至難だよ。木嶋さん、インターネットは使える環境かな?」木嶋に告げたのだ。
木嶋は、
「家に帰れば…インターネットは使えるよ。」徳澤さんに話していた。
徳澤さんは、
「あとで、私たちが、《おすすめ》のお店を紹介するね!今日は、何時まで会社にいるのかな?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「5時までは、確実にいるよ!まだ、残業か?どうかは、職場に戻らないと分からない。」徳澤さんに告げた。
徳澤さんは、
「夕方…5時のときに、リストを持って行きます。調べる場所は、どこがいいのかな?」
「そうだね。《横浜駅周辺》か…《みなとみらい》でもいいよ。ご迷惑を掛けて申し訳ないね!」徳澤さんたちに、頭を下げたのである。
徳澤さんは、
「そんなこと…気にしないでね。イベントのときは、お互いが助け合いの精神だと、木嶋さんが、常々(つねづね)、私たちに話していることですよ。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「ありがとう。それでは、職場で待っています。」そう話し、その場を離れて行ったのである。
徳澤さんは、
「木嶋さんが、私たちに話しに来るのも珍しいよね!いつもの彼女なら相談はしないはず!新しい彼女でも見つけたのかもね!」他の3人の女性に話したのである。
木嶋も、会社の女性社員に相談をすることは、ほとんど…ないに等しい。
それだけ、今年のX'masにかける思いは、並大抵ではない。
「かれんさんと、上手く行きますように…」
工場の外に出て、願いを掛けていた。