表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
543/968

第543話

木嶋の携帯に、一通のメールが届いたサインが出ていたのである。

「誰かな?かれんさんからのメールならいいのにな!」木嶋は、気持ちのたかぶりを押さえられなかった。

受信メールボックスから、最新さいしんのメールをスクロールした。

それは、木嶋の予想通よそうどおり…かれんさんからのメールであった。

「木嶋さん、お久しぶりです。メールの内容を読ませて頂きました。X'masの予定は、両日共りょうじつとも空いております。私も、木嶋さんに、お聞きしたかったので、《ナイスタイミング》でした。日にちに関しては、お任せ致します。返信メールを期待して待っています。よろしくお願いいたします。」

木嶋は、

「ヤッター」と声を上げ、小躍こおどりをした。

「まさか…かれんさんの予定が空いているとは思わなかった。会うなら、《X'masイヴ》にしないといけないよな!」一人で呟いていた。

世の中は、本命の女性に対しては…

《X'masイヴ》に会うのが礼儀れいぎらしい。

木嶋は、はるかがいても…家族とのX'masを優先されてしまうので、毎回のように、身体からだそこからむなしさがみ上げてくる。

今年は、そんな滅入めいる気持ちにならなくていいと思うと、気楽になるものである。

「今年は、麻美さんの店で開催される…《X'masparty》に参加をしなくてもいいな!もっとも、誘われていても断っていた。富高さんに、行きたくないのに話しをして、お願いをしなくても良かったと思うと楽だ。これから、麻美さんに、メールをしよう!」

木嶋は、ぐに…麻美に連絡を入れようと考えていた。

「えっ~と、麻美さん…今年は、かれんさんと一緒に《X'mas》を過ごすので、お誘い頂いた、麻美さんの店で開催される《X'masparty》に行くことが出来ません!自分が行くことが出来ないのに、携帯を持っていない富高さんを…行って戴くのは、失礼に当たるので連絡を致しません。」

これでいいな!

あとは、送信釦そうしんぼたんを押すだけである。

「あっ…そうだ。かれんさんにも、連絡をしないといけないな!両日、大丈夫でしたら…一緒に過ごしましょう!」木嶋は、かれんさんに…メールを送信した。

心の中では…

「恋人たちは、どのようにして…X'masを過ごしているのだろう?誰に聞けばいいのかな?悩むな…若い女性社員の意見を参考にしよう。」木嶋は、イベントの企画きかくで活動している…女性社員に話しを聞くことに決めたのである。

木嶋は、早く…かれんさんからの答えを待ち通しかった。

「たどんな回答になるかな?楽しみだな!驚くだろうな。」

これが、今の心境しんきょうだった。

「麻美さんに、メールを送ろう。はるかから、《X'mas》を誘われても…断ればいい。」

木嶋は、気分がいいと…好きなアーティストの曲を、くちずさんでいる。

それだけ…気持ちに余裕が生まれたのであった。

人は、【きゅうきゅう】と…針積はりつめた緊張感の中で仕事をしている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ