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第54話

木嶋は、携帯を取り出し、

「麻美さん、富高さんからOKサインが出たので、クラブ『P』に行きます。日にちは、12月26日です。」麻美にメールをしたのだった。

昼休みの終りのチャイムが、

「キーン、コーン、カーン、コーン」会社内に、鳴り響いていた。

職場に戻り、仕事をしながら夕方5時のチャイムが、

「キーン、コーン、カーン、コーン」鳴り響いている。

木嶋は、携帯の着信とメール履歴のチェックをしたのだ。

すると、麻美からのメールが返信されていた。

「麻美です。連絡ありがとうございます。また、富高さんと一緒にクラブ『P』お越し頂けるとのことで嬉しく思います。12月26日を楽しみにお待ちしております。」麻美が嬉しいみたいで、笑顔の顔文字入りで送信されてきたのだ。

木嶋は、

「どういたしまして。自分や富高さんも、麻美さんに会えるのを、今から、ワクワクしていますよ。」麻美に顔文字入りのメールを返信した。

木嶋は、その日は、夕方5時で上がる日だった。

それは、はるかに会うためであった。

会社の送迎バスに乗り、空いている座席を見つけて座った。

バスが、発車する間際に、木嶋の携帯が、

「ピローン、ピローン、ピローン」鳴っている。着信の名前を見ると、はるかからだった。

「もしもし、木嶋ですが…。」

「私、はるかです。今、どちらですか?」木嶋に尋ねた。

木嶋は、

「今は、会社の送迎バスの中ですよ。これから会社を出るところです。」はるかに答えたのだ。

はるかは、

「今日は、クラブ『H』に出勤しないので、木嶋さんと会って話しがしたいので、横浜駅で待ち合わせをしたいのですが…いかがでしょうか?」木嶋に問い掛けたのだ。

木嶋は、

「今日は、何も、予定がないのでいいですよ。」木嶋は、OKしたのだ。

『はるかに、会いたいために時間を作ったなんて言えないな!』心の中では、自問自答しながら自分を納得させていた。

木嶋は、はるかに、

「横浜駅に着いたら、連絡をしますよ!」はるかに伝えた。

はるかは、

「連絡を待ってますね!」いつもより、声のトーンが上がっていた。

木嶋は、送迎バスが最寄り駅に着いた。

最寄り駅の階段を、ステップを利かせながら、一段ずつ軽快に下りて行く。

階段を下りきる直前に、

「スルッ」と前のめりになりながらも、体勢を立て直したのだった。

駅のコンコース内にある、コンビニに寄り、夕刊紙と缶コーヒーを買い、改札口に向かった。

改札を入り、階段を下りて行く。

階段を下りたら、電車の発車ベルが、

「プルー」鳴っていた。

ドアが閉まる直前に、木嶋は、電車に飛び乗った。

木嶋を乗せた電車は、

「ガタン、ゴトン」音を立てながら、最寄り駅を出発したのだ。

電車が、乗り換え駅に、まもなく到着するときに、木嶋の携帯が、

「ピローン、ピローン、ピローン」再び、鳴っていた。

「もしもし、はるかですが…。」木嶋に尋ねていた。

木嶋は、

「今、電車の中ですよ!」はるかに、小さい声で話していた。

はるかも、木嶋が、電車の中と言うのを察知して、

「横浜にいますから着いたら連絡を下さい。」手短に、木嶋に伝えたのだった!

木嶋は、

「了解しました。」はるかに伝えて電話を切ったのだった。

乗り換え駅から急行に乗り、横浜駅に到着する時間を計算して、

「あと15分ぐらいで、横浜駅に着きます。待ち合わせ場所を教えて下さい。」はるかにメールを送信した。

はるかから、メールが来た。

「待ち合わせ場所は、いつも行くコーヒーショップ『Y』にします。座席は、2Fで待っていて下さい。」

木嶋は、速やかに、

「了解しました。」メールを返信したのだった。

木嶋を乗せた電車は、まもなく、はるかが待つ横浜駅に到着するのであった。

横浜駅のホームに着いた木嶋は、階段を下り、改札口を出て、はるかとの待ち合わせ場所である,コーヒーショップ『Y』に、

「カポッ、カポッ、カポッ」と靴の音を立てながら歩いて行くのであった。

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