第535話
木嶋は、携帯の着信履歴を確認した。
「はるかからだ。何の話しだろう!」期待と不安が入り交じっていた。
「プッ、プッ、プルー」呼び出し音が鳴っている。
少しばかり…苛立ち(いらだ)を隠せずにいた。
「はるかは、どこで何をしているのだろう?」ボヤいていた。
「いいか…!着信履歴を残しておけば、はるかから電話がかかってくるかな!」半ば諦め境地である。
その日は、はるかからの連絡がなかった。
週末の金曜日…。
「日曜日は玲に会わなければいけないな!気が重くなる。」木嶋は、滅入っていた。
「そろそろ…待ち合わせ時間と場所を決めないといけないな!自分の家から近い…《ファミレス》でいいな!玲に、何時にするべきか?打診をしてみよう。」木嶋は、携帯を取り出した。
玲の携帯アドレスをスクロールした。
「玲さん、日曜日の時間は、何時にしますか?待ち合わせ場所は、自分の家から近い《ファミレス》にしたいと思います。」メールを送信した。
「あとは、玲からの連絡待ちにしよう。」待ちの姿勢にした。
木嶋が、メールを送信してから…3時間が経過していた。
「玲さん…何か?《トラブル》があるのかな?」不安が、頭を余儀っていた。
一向に、メールが返ってくる様子がない。
「麻美に、連絡した方がいいのかな?」木嶋は悩んでいた。
携帯が…
「ピローン、ピローン、ピローン」鳴り響いていた。
木嶋は、電話に出た。
「もしもし、木嶋ですが…」
「あっ…木嶋君。私、玲です。なかなか連絡が出来なくて、ゴメンね!」玲が、木嶋に謝罪をしていた。
木嶋は、
「連絡がないので、不安になって、麻美さんに電話をしようかと思いました。」玲に伝えた。
玲は、
「子供の具合が悪くて、病院に付き添っていたんだ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「そうだったんだ。病院にいたら、電話をするのも難しいよね!具合は良くなったの?」玲に聞いていた。
玲は、
「お陰様で、大分…良くなった。」木嶋に話していた。
木嶋は、
「良かったね。日曜日のことですが…メールを読んでくれたかな?」玲に問いかけていた。
玲は、
「うん。メールは読んだよ。何時にしようか?待ち合わせ場所は、木嶋君の家の近くにある《ファミレス》でOKだよ。」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「玲さん、前の日…夜、仕事だよね?」玲に確認した。
玲は、
「前の日…夜、仕事だよ。時間の配慮をしてくれると嬉しいな!」木嶋に答えていた。
木嶋は、
「なるべくなら…ベストな時間がいいよね…午後3時がいいな!」玲に提案した。
玲は、
「午後3時ね!その時間なら、起きているから大丈夫。OKだよ!」木嶋に伝えた。
木嶋は、
「午後3時に、自分の家の近くにある《ファミレス》ね。」玲に告げた。
玲は、
「そういうことで、日曜日、よろしくね!」木嶋に伝え、電話を切ったのである。
木嶋は、
「日曜日、午後3時か!家で、ゆっくりしてから出ればいい。」一人で呟いていた。