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521/968

第521話

木嶋は、

「自分のチームは、次の回…3番バッターからだ。気合いを入れて行こう。」年配の人に告げたのであった。

年配の人は、

「3番バッターからなのか?小細工こざいくしないで、正攻法せいこうほうのスタイルを崩さないで行こうか!」木嶋に答えていた。

木嶋は、

「そうですね。普通に打たせて見ます。」

コンピューターが、木嶋のチームのバッターに投げた。

「カキーン」

心地よい打球が、ライナーで、左中間さちゅうかんの外野のあいだを抜けた。

木嶋は、

「良し…ランナーが、セカンド。ここからどうしようか?」一人で呟いている。

年配の人は、

「セーフティバントもいいぞ。」木嶋に話していた。

木嶋は、

「セーフティバント…か?相手も、4番バッターですから、警戒もない。悪くない作戦ですよね!」年配の人に答えていた。

木嶋のチームの4番バッターが、バッターボックスに入った。

初球…高めのストレートを見送った。

2球目…カーブに手を出した。

判定は、ファール。

カウントは、1ストライク…1ボール。

3球目…セーフティバントを試みた。

セカンドランナーは、もちろん…サードに行く。

ピッチャーは、ファーストにボールを投げた。

ここまでは、木嶋と…年配の人と…思い描いていた作戦である。 「さて…ここからですよね?」木嶋は、年配の人に問いかけていた。

年配の人は、

「勝ち越しのランナー。大切にしたいな!」木嶋に話していた。

木嶋も、そのつもりでこころがけていた。

次のバッターは、5番バッターである。

「先ほどは、4番バッターが…セーフティバントでランナーを送ったので、何とか…サードランナーを返したいな!」木嶋は、どうするべきか悩んでいた。

年配の人は、

「最低でも外野フライで…勝ち越したいな!」木嶋の耳元みみもとささやいていた。

「カキーン」

木嶋のチームの5番バッターが打った。

打球が、右中間うちゅうかん方向ほうこうに上がった。 グングン伸びて行く。

スタンドに入った。

【ツーランホームラン】

「マジで…。まさか《ホームラン》になるとは驚いた。」木嶋は、年配の人に話し掛けていた。

年配の人は、

「まだ、2点を勝ち越したいだけである。気を引き締めていこう。」木嶋に注意を促していた。

木嶋は、

「追加点を取れるように、頑張ります!」年配の人に告げたのである。

次のバッターは、6番バッター。

初球を打った。

サードゴロ。

「いきなり、初球を打ってしまった。」木嶋は、悔しい思いをしていた。

気を取り直した。

7番バッター。

「カキーン」

打球が上がったが、平凡へいぼんなライトフライに終わってしまった。

木嶋は、

「すいません。簡単に打ってしまいました。」年配の人に話していた。

年配の人は、

「この回に、勝ち越しただけでも良かった。」木嶋に諭していた。

木嶋は、

「このイニングからピッチャーを代えます。」年配の人に伝えた。

年配の人は、

「そうだな。相手の目先めさきを変えるのは、有効ゆうこうさくである。」木嶋に話したのである。

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