第514話
何度も、繰り返して操作方法を読んでいた。
「最近、操作方法が複雑になっているな!イヤだな!」木嶋は、一人で呟いていた。
「良し…気を取り直して、頑張って行こう。」
木嶋は、Gパンのポケットから財布を取り出した。
「100円玉がない…!仕方ない。1000円札で両替しよう。」
木嶋は、帽子を椅子の上に置き、1フロア下の階に両替をしていた。
「結構、人は…いっぱいいるんだな!」感心していた。
野球ゲームや、格闘技系ゲームはたくさんある。
サッカーゲームも、サッカー人気で、台数が多くなり始めていた。 下のフロアには、車のゲームが3台置いてあった。
「あとで、車のゲームをしよう!」木嶋は、気持ちを入れ替えた。
最初に野球ゲームをしていたフロアに戻ってきた。
「さっきのように…コールドゲームされないようにしないと…!」
先ほど…両替を終えたばかりのコインを入れた。
「最初は、先発…右投手だったので、左投手で行こう。説明書も読んだし、大丈夫だ!」木嶋は、腕をぶしていた。
「オーソドックスな戦法では、コンピューターに勝てない。奇襲戦法で行こう。」
木嶋は、先ほどと一緒で、
「先手必勝だ。」
木嶋は、初回…先頭バッターに、セーフティバントを試みた。
コンピューターも、予測をしていなかったみたいで、ファーストは…セーフ。
「ヨシヨシ…さて、ここからどうするかな?セオリーでは、送りバント。《ヒッティング》したら《ダブルプレー》の
確率が高いな!セオリー通りにしよう!」
木嶋は、送りバントをした。
コンピューターも予測していたらしく…セカンドでアウト。
「マジかよ!参ったな!入れ替わったランナーを走らせるのも…ここは、スチールしよう。」
木嶋は、ファーストランナーをリードさせていた。
「リードをさせつつ…タイミングを見計らってスチールしよう。」
そのとき、コンピューターは、ファーストに牽制球を投げた。
木嶋は、
ランナーのリードが、きいことに気がつかず…アウトになってしまった。
「参ったね!ランナーがいなくなってしまった。どうしようかな?」
考え込んでいるうちに、次のバッターも…サードゴロで、3人で終わってしまった。
「このままでは、最初と同じ展開になってしまう。」
木嶋のイヤな予感が、的中してしまう。
初回…先頭バッターに、ヒットを打たれてしまう。
「マズイな!先ほどと同じだ。」
木嶋が迷っているうちに、連打で…3点を取られてしまった。
「どうしようかな?選手を代えるか!」木嶋は、判断を迷っている。
「良し…ここは、思いきって選手を代えよう。」
木嶋は、先発の左投手から…右投手を器用した。
「まずは、悪い流れを断ち切れれば…」そんな気持ちを…コンピューターに善戦した。
「この回は、何とか…3点で終わった。」木嶋は、一息ついたのてあった。