第511話
男性店員さんは、
「いらっしゃいませ!ご注文をお伺いいたします。」木嶋に問いかけた。
木嶋は、
「スコーンのセットで、アイスコーヒーと、ホットロイヤルミルクティーをお願いします。」男性店員さんに話していた。
男性店員さんは、
「スコーンセットで、飲み物が、アイスコーヒーと、ホットロイヤルミルクティーですね?他に、ご注文は…ございますか?」木嶋に尋ねていた。
木嶋は、
「今は、それだけで…いいです。連れが来たら、再考します。」男性店員さんに答えていた。
男性店員さんは、
「畏まりました。」木嶋に告げ、その場を離れて行った。
「はるかは、本当に、早く来るのかな?」木嶋は、疑心暗鬼になっていた。
はるかが、木嶋に電話をしてから…10分が経過していた。
「毎度のことながら…到着するまでの待ち時間が長いから《イヤ》になってくるな!」 木嶋の《ストレートな気持ち》が出ている。
「カッ、カッ…」階段を上がってくる靴の音。
木嶋が振り向いた。
はるかである。
「木嶋さん、お待たせいたしました。」はるかが、木嶋の元に歩いてきた。
木嶋は、
「本当に、お待たせだよ。」強烈なジョークをはるかに飛ばしていた。
はるかは、
「木嶋さん、ここで、大部…待たせてしまい申し訳ないです。」木嶋に頭を下げた。
木嶋は、苦笑いをするしかないなかった。
男性店員さんが、タイミング良く…飲み物を持ってきた。
「お待たせしました。スコーンセットのイスコーヒーと、ホットロイヤルミルクティーです。」木嶋のテーブルに置き…
「また、オーダーがあれば…声を掛けて下さい。」木嶋に話し、その場から離れて行く。
はるかは、
「木嶋さん、もう一人の女性に会って来たんですよね?」木嶋に問いかけていた。
木嶋は、
「30分前まで、病院にいたのは…はるかさん、ご存知ですよね?」はるかに答えていた。
はるかは、
「それは、理解をしていますが…誰でも、別れ話しをしたくないですよね?」木嶋は理解を示していた。
「当然ですよ。誰でも、女性の涙を見たくないよ。」木嶋は、はるかに話したのだ。
はるかは、
「木嶋さんの気持ちは、理解をしました。無理に別れることもないですよ!」木嶋に告げた。
木嶋は、はるかの真意がどこにあるのか?解らずにいた。
女性の心は、移り気が多いのは、仕方ないことである。
木嶋は、
「はるかさん、本当は、病院に来るつもりは、なかったのではないですか?」はるかに尋ねていた。
はるかは、
「私は、木嶋さんが、好きになった女性が…どのような方かを見てみたい気持ちはあります。しかし…私が、行くことによって、不利益になるのなら…行かない方がいいと思いました。」木嶋の立場を、考えた結論だと話していた。
木嶋は、
「はるかさんが、言う通りかも知れません。ただ、もう一人の女性も…自分の意志がしっかりしているので、安心をしていますよ!」はるかに答えていた。
はるかは、
「それなら、安心ですね!」ホッ…と、胸を撫で下ろしていた。
木嶋は、
「今の仕事を続けながら…他の仕事を見つけると話していたよ!」はるかに告げた。
はるかは、
「木嶋さんのことだから…強引じゃないの」木嶋につけたのであった。